2024年12月7日土曜日

明日は全国算数授業研究会算数セミナー!

明日,12月8日(日)は全国算数授業研究会関西ブロック主催の算数セミナーです。関西大学高槻ミューズキャンパスを会場に開催されます。ほぼ定員一杯の参加をいただいています。若干の余裕があるようですので,ご希望の方は以下からお申し込み下さい。

今回はなんと同学年・同単元での授業対決になります。6年「比例・反比例」の授業をビデオを公開します。同じ場面でも,授業者やその思いが異なれば全くことなる授業が展開されるはずです。どんな授業が展開されるのか楽しみですねえ!

お申し込みは以下からお願いします。

https://www.kokuchpro.com/event/ac9b9abd94e814e343b9268f64e27c11/

2024年12月6日金曜日

分数と4ます関係表を使い分ける

 割合の問題に取り組みました。子どもたちの半数弱は問題場面を分数に置き換えて問題解決を進めました。半分強の子どもたちは4ます関係表に問題場面を置き換えて問題解決を進めました。

分数を支持する子どもは「分母と分子の2つしか数字がないから簡単」と考えています。一方,4ます関係表を支持する子どもは「数字4カ所と赤ちゃんで式が見つかるから簡単」「もとの1が分かりやすい」と考えています。

子どもによって,解決のアイテムを使い分けているようです。

今日は20分のショートバージョンの算数でした。


2024年12月5日木曜日

歩合

プロ野球選手のヒットの割合を題材に,歩合の用語を学習しました。
その後は,パターンブロック掴み取りを行いました。赤のブロックをつかみ出した割合を歩合で表しました。
今回の問題場面を子どもたちは,どのようにして乗り越えていったのでしょうか。分数を使う子どもが半分,4ます関係表を使う子どもが半分でした。
「式が見つけやすい」が4ます関係表を支持する主な理由でした。「数字が2つで簡単」が分数を支持する理由でした。それぞれのよさを見極めながら,子どもたちは問題解決を進めているようです。






 

2024年12月4日水曜日

私の授業をある視点から分析する

 盛岡での公開授業に,京都から始発の飛行機で駆けつけてくれた授業テラスのメンバーがいました。授業後,彼からこんな言葉を聞きました。

「今日は尾﨑先生が子どもたちを,何回褒めるのかを数えていました。38回までは数えられたのですが,その後は止めました・・・」

子どもを褒める・価値づけるという視点から授業を参観するのもよい学び方ですね。それにしたも褒め回数を数えられていたとは・・・。びっくりです!

投票率を考える

 前回の衆議院議員選挙の投票率を考えました。比較したのは島根県と東京都です。投票率は70%と54%です。分数で考える子どもが6割,4ます関係表で考える子どもが4割ほどでした。

ところで,定員の差を比較すると,島根2人に対して東京は30人です。15倍の差があります。では,投票率の差も同様の差があるのでしょうか。こちらは投票者数で比較すると,約12.6倍の差になります。このデータを使って東京の衆議院議員の定数を見直すと24人でいいことになります。東京の定員が30人では,真面目に投票に行っている島根県民が可哀想だだいう考えもあります。

割合→投票率→政治へと思考の枠を広げていった時間でした。時間の関係で25分授業でしたけど・・・。



2024年12月3日火曜日

ストーリーの原点

 ストーリーのある授業を構成することが大切です。そのためには,授業のデザイン力が大切です。

しかし,このデザイン力と同じくらいに大切な力があります。それは子どもの動きや呟きをキャッチしていく子ども観察力です。これは医師の診断力に相当する力です。

先日の盛岡市での6年生への授業をじっくりと振り返りました。私の想定を超える発見が,想定外の場面で生まれてきた授業でしたが,その要因を分析してみました。

その結果,ある男の子の指の動きをキャッチし,それを授業の舞台へと載せたことが結果として大きな発見へとつながったことが見えてきました。

ある男の子の指の動きに気づくことができなければ,きっと想定を超える発見は生まれてはこなかったと考えられます。さらに,その動きを授業の舞台に載せたことで,授業展開は次の段階へとステップアップしていきました。そのことが,結果として新たな発見の連続へとつながっていったのです。

いかに子ども一人一人の動きに目を配り,その動きの意味を分析し,授業の舞台に載せるか否かを瞬時に判断することが大切だということが見えてきました。瞬間的な判断の時間帯がズレてしまったら,おそらく同じような展開にはなりません。その意味でも,これらの一連の思考活動と判断を瞬時に行う高度な力も大切になりますね。


2024年12月2日月曜日

全体と部分は分数がフィットする?


 くじびき問題を子どもたちに提示しました。前時までの学習をもとに,問題場面を分数に表す子どもが2/3ほどいました。4ます関係表を使っている子どもは,1/3ほどでした。子どもたちにとって,全体と部分で構成されて問題場面を置き換えるには,分数で考える方がイメージ化がしやすいようですね。