2024年1月30日火曜日

5とびすごろくを作ろう!

 子どもたちに,「5とびすごろくを作ろう」と投げかけます。既に100を超える数の学習は終わっています。そんな子どもたちに,0からスタートして120がゴールになる5とびのすごろく作りに取り組ませました。

5,10,15,20,25・・・の5とびの数の感覚や,5ずつ数が大きくなるに従って数値がどのように変化していくのかを実感させる目的があります。

数字には「やったね10すすむ」「ざんねん5もどる」などの,5を単位としたジャンプメッセージを追加することも可能としました。これにより,子どもたちは喜びながらすごろくを作成していました。ジャンプメッセージは単に指示を書くだけでなく,それに相応しい「弟におもちゃをあげた」「先生怒られた」などの文脈が併記されていました。子どもらしいすごろくができました。

この日は,すごろく作りで時間切れとなりました。次回は,これを使って遊びます!



2024年1月29日月曜日

学級経営&算数講座 対面開催!

3月23日(土)13時15分〜17時の時間帯で,学級経営&算数の講座を開催します。
会場は大阪市のエル大阪です。
主催は授業テラスです。30人の限定講座です。

私の講座の他に,授業テラスメンバーの模擬授業も開催されます。こちらも楽しみですねえ。

 申し込みは開始は2月上旬を予定しています。ご興味のある方は,日程を開けておいて下さいね!








2024年1月28日日曜日

算数授業公開セミナー申し込み開始

お待たせしました。授業テラス主催の我がクラスの授業を公開するオンラインセミナーの申し込みが、本日9時から始まります。
申し込みは以下のアドレスからお願いします。申し込み

2024年1月26日金曜日

ひくひくがひくたす?

1年生の復習を行いました。その中で,「15−8−7」の問題を提示しました。前から順に計算することで,0という答えを導き出すことができます。
一方,「8+7をして15で,15−15をすれば簡単」という声が聞こえてきました。確かにこの方法なら計算は簡単にできます。ところが,「なんでたすの?」「わけワカメ〜」と声があがります。式表記は「8−7」の引き算なのに,なぜ「8+7」とたしざんに変換するのでしょうか。先の声は,1年生の素直な疑問です。

この疑問を乗り越えることは,1年生にはハードルが高すぎました。簡単に計算できる理由は説明できましたが,たしざんに変換する理由は生まれませんでした。

そこで,「この式をお話にしたら,どんなお話ができるかな?」と投げかけます。抽象の世界を具体の世界に置き換えることにしたのです。
「みかんが15個ありました。次に日に8個食べました。その次の日に7個食べました。残りは何個ですか。」
問題文が完成しました。ここから生まれる式は,先ほどと同じ「15−8−7」です。「お話を見て,8+7になる理由が見えるかな?」と投げかけます。しばらくすると,子どもたちが動き出します。
「食べた数が15個だ」
「次の日が8個でその次の日が7個だから,食べたのは15個」
「最初のみかんの数から,食べた15個をひくんだ」
問題文を通して,ひきざんがたしざんに置き換えられる理由を説明していくことができました。

私の経験では,同じ場面を4年生に提示すると,具体的な問題事例が子どもから生まれてきます。こちらの事例は,この夏?発刊予定の「きまり本」(明治図書)に詳細が掲載されます。

1年生の場合は,問題場面に置き換えることを教師側から提案することで,乗り越えられそうだということが見えてきました。


 

2024年1月25日木曜日

アップ・ダウンゲーム

 「アップ・ダウンじゃんけんゲームをしよう」

子どもたちに投げかけます。クラスを2チームに分けます。代表が前に出て,じゃんけんを行います。パーだと10点,チョキだと5点,グーだと1点が増えるか減るかします。

1回戦はアップゲームです。両チーム20点からスタートします。じゃんけんで勝ったチームの得点がアップしていきます。ゲームの途中で両チームの得点が,30対31になる場面がありました。ここで自然に子どもから声があがります。

「1点差になった」

「十の位は同じだから,一の位で比べたらいい」

「一の位は,1と0だから1点差だ」

得点差を比べることは,自然に引き算練習をしていることになります。ここでの声は,引き算の計算の仕方を説明していることにもつながります。

2回戦はダウンゲームです。両チーム100点からスタートします。じゃんけんで勝ったチームの得点がダウンしていきます。ゲームの途中で,95点から10点減る場面がありました。すぐに「85点」と声があがりました。そこで,計算の速さの理由を尋ねます。

「5と0がないと思って,9から1を引いて8」

「十の位の90から10を引いて80」

「一の位はそのまま5」

「5−0をして5だから,90と5で95」

2年生の加減の計算につながる見方が生まれてきました。

ゲームをしながらたくさんの計算練習を進めた時間でした。


2024年1月23日火曜日

1月20日(土)から算数授業公開セミナー申し込み開始!

 1月20日(土)から,授業テラス主催の算数授業公開セミナー申し込みが始まります。我がクラスの図形の授業を公開します。

先着70名です。もう少しだけ,お待ちくださいね!



大きい方が勝つ数字作り!

 「大きい方が勝つ数字を作ろう」

子どもたちに投げかけます。クラスを2チームに分けます。代表が前に出てきて,裏向きの数字カードを1枚ずつ表にしていきます。その数字カードを,その都度,一の位か十の位に置きます。置く位置を変更することは,途中でできません。合計2枚のカードを表にして,数字が大きい方が勝ちというルールです。

1回戦では,ホワイトタイガーチームが,「7」を引きました。このカードを見た相手チームから「やばい」と声があがります。

そこで,この「やばい」と声をあげた気持ちを読解します。

「100の半分の50よりも大きい数だから」

「(相手チームが)勝つには,80か90を出すしかないから」

子どもたちは,「7」を十の位に置くという前提で説明を行いました。この説明を通して,十の位で数の大小判断ができることも徐々に明らかになってきました。

相手チームのドジャースチームが引いたカードは「2」でした。当然ですが,これは一の位に置きます。その後,2枚目のカードを引きます。最終的に,ホワイトタイガーチーム「73」,ドジャースチーム「52」の数字が完成しました。この結果を見た子どもたちが,話し始めます。

「十の位も一の位も,ホワイトタイガーが大きい」

「十の位は20違うね」

「でも,十の位を見たら勝負が決まるよ」

「もし73と72なら十の位は同点。そういうときは,一の位を見たらどちらが大きいか分かる」

「ホワイトタイガーが73じゃなくて,37と数字カードを置いてくれたら,ドジャースは勝てたよ」

ゲームを通して,数の大小比較を進める位取りの見方を,子どもたちが例示を行うことで明らかにしていくことができた1時間でした。