2024年3月15日金曜日

間と周りの関係

前回の続きです。正方形をつなげた形の周りの長さを考える問題を続きです。
「間の数が多いと周りが少なくて,間が少ないと周りが多いのは本当かな」
このように子どもたちに投げかけます。前回発見したきまりが一般化できるのかを検証していきます。多くの子どもは,一般化できると考えていました。一方,「それは怪しい」と考える子どももいました。
前回は正方形が4個つながった場合を考えました。間が3個の場合の周りは10本,4個の場合は8本でした。果たして正方形5個の場合はどうなるのでしょうか。

5個を実験します。結果は,間が4個の場合は周りが12本,間が5個の場合は周りが10本でした。前回のきまりがここでも当てはまりました。

続いて正方形6個を実験します。間が5本の場合は周りは14本,間が6本の場合は周りは12本,間が7本の場合は周りは10本という結果になりました。ここでも子どもたちが見つけたきまりは当てはまります。

すると今度は「なんで10本しかないか分かった」と声があがります。
「10本の真ん中の真四角は3つ隣とつながっている。真四角5個で周りが10本しかない真ん中の真四角も3つ隣とつながっている」
隣と接する辺の数が多い正方形の数が多いほど,できる周りの長さは少なくなるという発見です。基準となる正方形には4本の辺があります。これがつながっていく辺の数が多いほど周りの辺の本数は結果的に減っていきます。その発見が生まれてきました。大発見ですが,1年生なので「お隣3つシリーズが多いと周りの長さは少なくなる」と簡単な言葉に置き換えました。

それにしても演繹的に事象を捉える1年生にびっくりです!