2018年3月13日火曜日

卒業論文に挑戦!

 今年は6年生を担任しています。2月に入ると,算数はまとめの学習に入ります。これまでのブログで紹介してきたような卒業スペシャル授業を何本か行ってきました。それらの授業の中から1本を選んで,卒業論文に取り組みました。


 算数版卒業論文とは,スペシャル授業1時間分を再現するものです。子どもたちに白い画用紙1枚を渡します。その紙を縦に4分割させます。そこに授業場面を再現していくのです。教師役,子ども役のキャラクターが登場し,授業で交わされた言葉を再現していきます。教師の研究授業での授業記録をイメージしてもらえるといいかもしれません。
この論文は,真剣に授業に参加していないと書けません。今回の論文は,あらかじめ取り組むことを予告しておきました。子どもの中には,論文に備えて必要な情報をノートにこまめに記入している子どももいました。

 算数では論理的思考力を鍛えることが目的の一つです。論理的思考力を鍛える方法の一つが,学んだことを再現という方法で出力させることです。

 出力には,2つの方法があります。1つは音声による再現。もう1つは記述による再現です。前者は,ペア説明などを活用することで,短時間に全員が行うことができます。一方,この方法では全員のペア説明がきちんと行われているのかどうかを一度に教師が確認するのは困難です。

 その点,記述による再現は,再現内容が文章で残ります。1人1人の再現内容の確認ができます。ただし,時間がかかることがネックです。今回の卒業論文は,2〜3時間程度かかります。このタイプの再現活動は,1年に1〜2回が限度です。通常は,5〜10分程度のショートの再現活動をこまめに行うことがベストです。このショートの再現活動をくり返し経験していくと,この論文(レポート)への取り組みへのハードルの低くなります。