2019年6月11日火曜日

たしざんできまり発見!

1年生「たしざん」の2時間目の授業です。次の問題を投げかけます。

「左側にリスが4匹います。右にはリスが1匹います。合わせて何匹でしょう」

たしざんの学習は前時で終わっています。子どもたちは,4+1と式を作ります。答えも5と求めることができました。そこで,本当に5の答えでよいのかを,ノートに図を描いて確かめます。多くの子どもたちは,○○○○ の図をノートに描きました。丸の総数を数えれば,リスが5匹になることが分かります。

その後,同様に問題に取り組みました。

② 3+1=4
③ 1+4=5

3問目までの計算が終わった時点で,Y子が「気づいたことがあります」と声をあげます。Y子が気づいたことを発表します。

「1+4と最初の問題の4+1は反対になっている」

Y子は,たしざんの交換法則に気づいたのです。1年生なりの言葉で,その発見を伝えようとしたのです。しかし,この気づきをすぐには理解できないのが1年生です。交換法則の意味が見えてきた子どもたちが,少しずつその意味を説明していきます。たされる数・たす数に当たる部分を,「右の数」「左の数」という言葉に置き換えるなどして説明を進めていきました。

5分程の時間を使って,交換法則の意味を1年生なりに理解することができました。そこで,今度は次のようになげかけます。

「右と左を入れ替えて答えが同じになるのは,たまたまでしょ」

交換法則の一般性を問うたのです。多くの子どもたちは,「たまたまではない」と考えました。一方,「たまたまだと思う」という子どももいます。異なる考えが生まれてことで,子どもたちは不安になります。そこで,②3+1の反対の式で実験することにしました。3+1の反対は,1+3です。この答えを計算していきます。

やがて,「やっぱりだ」という声があがってきます。答えは,この計算も同じになります。交換法則の一般性を見つけていくことができました。

1年生でも,きまり発見をきっかけに交換法則についての学びを深めていくこととができるのです。