2022年3月11日金曜日

オンデマンド授業配信へと学校は変わる?

 1人1台のタブレット端末が学校に配置されました。この先,日本の教育はどうなっていくのでしょうか?

先日,ある青年会議所が主催する講演会・学習会に参加しました。その会である国会議員の方が,次のようなお話をされていました。

「ようやく文部科学省は,オンデマンド授業配信の壁を取り払った。これからは有名な塾の先生の授業などを,どこにいても,誰でも学校でも視聴できるようになる」

「学校の先生は,授業の準備をするために莫大な時間を費やしている。先生の仕事は大変だ」

「時間のかかる授業準備は,オンデマンド授業に置き換えたらその必要はなくなる。その代わり,先生方には子どもたち1人1人の状況に応じたサポートをしてもらいたい」

オンデマンド授業配信は,規制がありできなかったのです。しかし,現在は自由に,しかもどの授業でも視聴できるように規制が取り払われたのです。働き方改革が教師の世界では喫緊の課題です。この改善には,前述のオンデマンド授業配信を使うのは有効です。

これからは,実際の授業はすでにあるものをオンデマンド授業配信で使用する。教室の教師は,授業配信を受けた子どもたちのサポートを行う。この場合,1人1人の学びに応じた個別最適な指導を行うことになるのでしょうか。

実はこのスタイルは,すでに大手予備校・塾では当たり前の光景です。東進ハイスクールや河合塾マナビスなどは,有名講師の授業を配信視聴し,各教室のチューターがサポートする形になっています。これまでの教えるための研修は必要なくなるのかもしれません。その代わりに,どう子どもをサポートするのかを学ぶ研修へと教師の仕事が変化していくのかもしれません。塾の学びのスタイルを,学校が後追いすることになるのでしょうか? 

国会議員の方が,前述のような話をされるということは,かなり具体的なプラン作りが国の中では密かに進められているのかもしれません・・・。