2022年3月17日木曜日

プログラミングで外れの玉を見つけよう!

 学校図書の教科書にプログラミングのページがあります。このページを使って,プログラミングの学習を行いました。

先ずは,次の問題文をノートに書かせます。

「同じ大きさの玉が8個あります。この中に,重さの違う玉が1つだけあります。使える道具は天秤だけです。確実に重さの違う玉を見つけるやり方を考えよう」

仮に,ア〜クと玉に記号を付けます。例えば,イウエとカキクを天秤に載せたとします。これがつりあえば,外れの玉はアカオということになります。この場合,次に比べるのは例えばアと同じ重さであることが判明したイを天秤に載せます。これがつりあえば,オが外れの玉。つりあわなければアが外れの玉だということが判明します。

ここまでをクラス全体で,ゆっくりと時間をかけて進めました。問題場面のイメージがつかめないまま,個の学習へと進んでしまうと,全く手つかずの子どもが生まれてしまうためです。

イメージができた後は,子どもたちが持っているタブレット端末を使って個々のペースに合わせて外れの玉探しへと取り組んでいきました。最初は外れを見つけるまでに時間がかかりましたが,こつがつかめると簡単です。最初に選択する玉の数や組み合わせを変えて,何度も取り組む子どもたちががくさんいました。

最初の全体でのイメージ化が不十分なままで,いきなりタブレット端末で個に任せてしまうと,教室は大混乱になります。全体で学ぶ部分と,個に任せる部分とをきちんと見極めることが大切ですね。

プログラミング学習の目的は,論理的思考力を培うことです。重さの違う玉探しでは,どの玉を天秤に載せるのか,その結果から,次にどの玉とどの玉を比べるのかと手順を踏んで考えていくことになります。これこそ論理的思考力・プログラミン的思考です。