2022年3月13日日曜日

子どもが創る「問い」が,なぜ必要なのか

 青年会議所での勉強会の続きです。その会で,こんな話をお聞きしました。

ある組織に入ってきた超有名大学出身新人を前に,組織のトップが述べた言葉です。

「君たちは成功しない。なぜなら,君たちはこれまで与えられた問題しか取り組んでいないからだ。与えられた問題の正解を出すことには優れていたかもしれない。学校の試験には正解がある。しかし,世の中の問題には正解はない」

「君たちは,試験では簡単な問題から解いて,最後に難しい問題を解いていた。そんなことをしていたら,世の中は回らない。簡単な問題から解決していったら,難しい問題は結局なにも解決せずに山積みになる」

「大切なことは,世の中にはどんな問題があるのかを,何が問題なのかを自分でしっかりと見付け,創り出していく力だ」

「自分で問題を見つける力がなければ,イノベーションなど起こすことはできない」

全て納得のお話しでした。小学校でも「問い」を子ども自身が見つけることの重要さが叫ばれています。小学生の頃から,授業の中で問いを見いだす学習を進めていけば,前述の組織のトップの思いも杞憂に終わるのですけどね・・・。

残念ながら,子どもの「問い」を引き出すことなく,教師の「めあて」を「問い」だと勘違いしてそのまま子どもに提示している授業が多く散見されます。こんな授業を続けているから「君たちは使えない」と言われてしまうのです。

子どもの思いに寄り添い,「問い」を引き出す授業創りを進めていく大切さを,改めて学ぶことができた勉強会でした。

時には異業種の方々の研修会に参加することも大切ですね。教育の世界を見直すきっかけにもなりますね。