2022年3月15日火曜日

算数マイスターってなんなの?

 現在担任している3年生は,本当に素直でかわいい子どもたちです。最近は,朝の支度を終えると,私の周りで私のことを話題にして勝手に盛り上がっています。

次は先日の子どもたちの会話です。

「先生って,いっぱい本出しているんだよね」

「この前,お父さんが先生の名前でネットで検索したらいっぱい出てきた」

「算数マイスターっていうのがあったよ。自分で算数マイスターって言うんだ?」(I子)

「マイスター???」

情報化社会の中にいる子どもたち。なんでも手軽に調べられる現在は,ある意味怖いですねえ。悪いことはできません・・・。

さてさて,I子が疑問に感じた「算数マイスター」ですが,勝手に名乗っているわけではありません。私は正式に認定された算数マイスターです。その説明を,I子のためにもしておきます。

マイスターを認定したのは,新潟市教育委員会です。認定当時は,新潟市の教員をしていました。

認定方法は次の通りです。

1次選考 

 書類審査→これで18人に絞られました。

2次選考 

 書類選考通過者が1年間で1人10本の研究授業を公開します。すべての授業を点数化します。10回目の研究授業では,NHKのアナウンサーなど教育界以外の方も評価者として加わりました。算数マイスターですが,10本中6本は算数,残りは総合・国語・道徳・社会を各1本を研究授業として公開しました。また,8月に初任者研修講座を担当に,受講者から講座の内容を点数化されます。さらに,他のマイスター候補生の研究授業の参観し,その後の協議会での議論についても点数化されます。これら全ての点数を合計し,基準点を上回って人だけがマイスターとして認定されるのです。

小学校では算数1人,英語1人,総合1人の計3人がマイスターとして認定されました。合格者発表会は,マスコミを入れた会場で行われました。私も,会場に入り教育委員会の方が合格者を読み上げるまでは,その合否が分かりませんでした。レコード大賞の発表と同じ空気感の中にいました。

とても厳しい審査を経て,マイスターとして認定されたのです。自治体の教育委員会から推薦される文部科学省の優秀教員制度とは全く仕組みが異なるのです。

I子さん,分かりましたか? 勝手に算数マイスターと名乗っているのではないのですからね・・・。