2025年7月16日水曜日

分数のわり算第4の解法

自主学習にT子が分数÷分数の新たな解法をまとめてきました。その解法を投げかけます
「A÷B=A/Bをヒントに新しい計算方法を考えました。例えば,1/2÷1/4ならこのあとどうしたと思いますか?」

子どもたちは,A÷Bから「1/2/1/4だ」と考えます。しかし,これは「分分数」です。従って,このままでは答えとは言えません。

そこで,「この後どうしたらいいかな?」と続きを考えさせます。
「倍分したらいいよ」
「分子を2倍ずつすると,2/4/1/2になる」
「分子だけ見たらいいよ」
「だって,分母は両方4で同じだから」
「だから2/1で2になる」

分数÷分数の学習の1時間目に子どもたちが活用した倍分を使う考え方が,ここでも発揮されてきました。倍分を使えば,答えが出せます。
しかし,T子の考えは少し違いました。そこで,「T子は実は違う考えだったんだけど,予想できますか?」と尋ねます。

「小数にするの?」
「0.5/0.25になる」
「100倍して50/25だから2になる」

小数に置き換えるのがT子の考えでした。しかし,この方法に声があがります。

「でも,うまくいかないときがある」
「例えば,1/2÷1/3だと,分母が0.333・・・でわりきれない」
「やはり,倍分がいいね」

その後は,今回見えてきた第4の方法と子どもたちが分かりやすいと考えた逆数方式の2つの立場に分かれて,計算対決を行いました。結果は,逆数が計算時間もわかりやすさ満足度も圧倒的に高くなりました。

しかし,既習のA÷Bから新たな計算方法を考えられるアイディアは素晴らしいですね。また,今回から新たな考え方モンスター「タトエイ」(例示の考え方)が登場しました!