2020年7月4日土曜日

長さの水のかさの単位

2年生「水のかさ」の学習です。
Lの単位の存在を知った子どもたちと,様々な入れ物に水が何L入るのかを予想させました。その後,その予想が合っているのかを実際に水を入れて測定していきます。
その中で,「2Lちょっと」のような中途半端なかさの表し方に子どもたちがこだわり始めたことを,前回のブログでも紹介しました。

「長さにも㎝の下に㎜があったから,水にもLの下にもっと小さい単位があるはず」

このような声が子どもからあがってきました。そこで,Lの下にはdLがあることを教えます。さらに,dLを10倍したものがLである単位相互の関係も教えました。

すると,ここでK子が「おもしろいことがある!」と声をあげます。他の子どもたちには,この時点ではK子が気付いたおもしろさは,まったく見えていません。

「長さは,㎝と㎜でどっちもmが最後についている」
ここまでの説明で,「あ,そういうことか!」とK子の思いが見えた子どももいます。一方,まだその気持ちが見えない子どももいます。

「水も,LとdLだからどっちもLがついている」

「本当だ!」という声が聞こえてきます。一方,「どういうこと?」という声も聞こえてきました。ここは,時間をかけてK子の発見をクラス全体で共有していきます。

K子は3年以降で学習する単位相互の関係に気付いたのです。長さ・かさにはそれぞれ単位の記号の共通点があることが「おもしろい」と感じたのです。すばらしい発見です。

子どもたちは,長さには㎝の下位単位がある既習経験から,それと同じ関係が水のかさのLにもあるだろうと考えました。さらに,L,dLを学んだあとは,長さと水のかさの単位相互の共通点があることにも気付いたのです。教師の想定を超えて,2年生でもどんどん学びを深める姿に驚いた1時間でした。