2022年7月5日火曜日

体力は落ちているのか?

 子どもたちに次のように投げかけます。

「今の子どもは昔に比べると体力が落ちていると言われています。本当でしょうか」

子どもたちは,この問いかけに次のように考えました。

「お母さんが,子どもの頃は外で遊んでいたと言ってたから本当」

「昔はゲームがなかったから,外で遊んだから本当」

これらの指摘は最もです。しかし,これで本当に体力は落ちたと断言できるのでしょうか。すると,子どもからは「データがほしい」と声があがってきます。そこで,子どもたちに右のデータを提示します。これは,学校図書の教科書に掲載されている「今と15年前の6年1組のソフトボール投げ」の記録です。

このデータをどのように分析するのかは,子どもに任せました。ただし,3つの視点で分析し,自分なりの結論を出すことを条件として提示しました。

子どもたちは,これまでに学習した「平均」「ドットプロット」「度数分布表」などを作成し,さらに「最頻値」「中央値」「最大値」などの視点でデータに向き合っていきました。2時間,子どもたちはじっくりとデータに向き合い,自分の結論をノートにまとめていくことができました。多くの子どもは,ノート2ページに渡り考えをまとめていきました。

その後,子ども同士でノートを交換し,お互いの分析結果を読解する時間を設定しました。交換後は,友だちのノートに刺激を受けて自分の分析レポートを修正する姿も見られました。こんな前向きな姿勢も素敵ですね。