2022年7月26日火曜日

オンデマンド教育の時代到来

 多くの学校が夏休みに入ったのではないでしょうか。

さて,先日スタディサプリ関係者による感謝祭が東京で開催されました。その中で,スタディサプリが順調に視聴者数を伸ばしていることが報告されました。神授業の講師陣による授業のオンデマンド配信がこれからに時代のニーズに合致していることを証明するデータだと考えられます。

今回の感謝祭の中では,ある高校でのスタディサプリ活用の取り組みが紹介されました。その高校では,スタディサプリ動画視聴を授業に取り入れていることや,夏休みや週末の課題としてスタディサプリを使って予習や復習に活用することが教師から提示されている事例が報告されました。

スタディサプリというと,家庭で学校の授業の予習・復習用に取り組むというイメージがあるかもしれません。しかし,高校では授業時間帯や教師からの宿題としてスタディサプリが活用されているのです。この波は,いずれ義務教育である小中学校にも波及してくるのではないでしょうか。小中学校ではすでに1人1台のタブレットが完備されています。環境面の整備は十分にできています。あとはタブレットでどんなコンテンツを活用することが,子どもの学力を高める上で最も効果的かを考える時期です。

これまではタブレットを使っていればよかったのかもしれません。子どもはタブレットを触ることが「好き」ですから。しかし,その「好き」は残念ながら授業内容に対する「好き」ではありません。そろそろ「好き」の中身を教師がしっかりと考え,授業内容の充実へとシフトを変える時期です。その意味では,スタディサプリは有効なコンテンツとして活用できるのではないでしょうか。

前述の高校では,スタディサプリ動画を視聴したことで,歴史に対する興味が向上し,それが模擬テストの得点向上にもつながり,最終的には希望した以上の大学に合格したという実績が報告されていました。

タブレットを活用するのであれば,授業内容を「好き」になり,さらに学力も向上するというコンセプトで授業デザインを行うことが必要ですね。