2022年11月21日月曜日

グラフにすると?

 前回の学習で,最も分厚いのノートや本を探しました。クラスではある一冊の本が最厚になることが分かりました。そこで,本時は次のように提示します。

「分厚い本のページ数の厚さのデータをまとめよう」

この発問と同時に,「グラフにできる」「それなら表にもできる」と声があがります。そこで,本の厚さを表からグラフの順で整理することにしました。

本の紙は100枚でした。その厚さは17㎜です。このデータから1枚は0.17㎜と計算できます。この確認活動で「比例を使えば分かるね」「4ます関係表みたいだね」と声があがります。

その後,このデータを元に,「250枚」「678枚」「1000g」の場合の対応するデータを見つけていきます。これらのデータは,文字式にも置き換えられます。

その後,表をもとにグラフ化していきます。グラフ化の前に「右上がりのグラフになる」「0からスタートしそう」と声が上がります。比例のグラフのイメージができているようです。

そこで,実際にグラフ化していきます。予想通り,0を視点とした右肩上がりのグラフになりました。この結果から,「比例のグラフは0からスタートして右に上がるんだね」とまとめます。

すると今度は,次の声が上がります。

「比例でないのは,途中から出てくる」

「最初にコップに水が50L入っていて,そこに水が入ると比例と違う」

この子どものアイディアで,グラフ化していきます。こちらも予想通りにy軸の途中からスタートするグラフが完成しました。

分厚いデータを提示しただけで,グラフや表のアイディア,さらには比例でないグラフのアイディアも子どもから生まれてきたことに,子どもの思考の成長を感じました。