2020年10月19日月曜日

繰り返しは長くなる?

 2年生「かけ算」の学習です。この日は,3の段のかけ算九九を暗唱することが授業当初の目標でした。

最初に,3×1=3から3×13=39まで,順に3の段のかけ算を書き出していきます。この途中で,子どもから次のような呟きがあがってきます。

「答えの一の位が繰り返している」

「3.6.9.2.5.8.1.4.7.0.3.6・・・と繰り返すよ」

3の段の答えの一の位が繰り返す発見は,前時にも生まれてきたものです。ところが,今回は,この声をきっかけに子どもの声がさらに続きます。

「繰り返すのは5の段にも,2の段にもあった」

「5の段は,5.0.5.0・・・だった」

「2の段は,2.4.6.8.0.2.4・・・と繰り返した」

「5の段は繰り返す数が2個だ」

「2の段は繰り返す数が5個で,3の段は10個だ」

「だったら,まだ勉強していないけど,9の段になると繰り返す数字の数が一番長くなるかもしれないよ」

 子どもたちは,答えの一の位の数字が繰り返されるおもしろさを感じています。この繰り返しは,9の段になると繰り返しに至るまでの数字の数が長くなるのではないかと考えたのです。子どもらしいおもしろい発想が生まれてきました。この時点の多くの子どもたちは,この予想が正しいのではないかと考えています。一方,半信半疑の子どもたちもいます。

かけ算の学習は,後半になるとワンパターンになりがちな傾向がありますが,このように子どもがきまりを見出し,さらにそのきまりが他の段にも当てはまるのかと考えていくことで,他の段を学習する目的意識も生まれてきます。