2021年5月12日水曜日

繰り上がりが2回になると・・・

1000に近い方が勝ちゲーム」でできた得オザカードには,ま


だ計算が終わっていないものがあります。繰り上がりのあるカードがたくさん残っています。そこで,これらのカードの計算を,子どもたちが「簡単」だと考えている「位分け分け方式」で順に取り組んでいくことにしました。

 最初に計算したのは,「514+512」です。百の位が繰り上がる計算です。「簡単」と考えていたにも関わらず,何人かの子どもたちが計算ミスをしていました。しかし,多くの子どもたちは「単なる計算間違いだから大丈夫だよ」と声をあげます。「位分け分け方式」に自信をもっているようです。


 その後も,百の位だけ・十の位だけ繰り上がる計算(写真右側列)に取り組みました。答えを求めることはできました。


 「やっぱり簡単」という声が聞こえてきます。一方,「繰り上がりが増えたら,どうかなあ?」「間違えやすくなるんじゃないかな?」と「位分け分け」の限界を感じる声も聞こえてきました。


 繰り上がりが増えても「位分け分け」は簡単にできるのでしょうか? 今度は繰り上がり2回の計算に挑戦していきます。

最初の問題は,「609+482」です。子どもたちのノートを見ていると,計算を間違える子どもが激増しました。「繰り上がりをたすときに間違えちゃう」と計算間違いの理由を説明する声があがります。


次に挑戦したのは,「618+528」です。この問題も計算間


違いの子どもが見られます。この計算に取り組んでいるとき,筆算をしている子どもがいました。理由を尋ねると,「心配だから,筆算で確かめた」と説明します。「位分け分け」に不安を抱いている証拠です。素直な思いを表現してくれました。

 

 繰り上がりが増えても「位分け分け」は簡単なのか,子どもたちに最後に尋ねます。心配と考える子どもが,以前よりも増えてきました。