2021年10月11日月曜日

吹田市の3年生と秒の授業!

 先日,大阪府吹田市の3年生と「秒」との出会いの授業を愉しみました。

子どもたちに「大きい折り紙と小さい折り紙,どちらた早く落ちるでしょうか」と尋ねます。様々な予想が生まれたあと,実際に実験を行うことにしました。

私が小さい折り紙だけを手に持って椅子の上に立つと,目の前の男の子が「えっ?なんで」と素敵な声をあげます。男の子が抱いた折り紙を落とすイメージと,私の行動にズレを感じたのです。この男の子の思いをクラス全体で共有していきました。

思いを共有化したあと,小さい折り紙を落とします。多くの子どもたちがその折り紙が落ちる奇跡を目で追っている中,たった1人の子どもが指を折っている姿を見つけました。すばらしい姿です。

すかさず,「指を追っていた気持ちはわかる」と尋ねます。ここでは,見えない時間を数値化する意味やよさが子どもから生まれてきました。

その後,子どもたち全員を前に集めます。すると今度は,「大きいのも小さいのも同じリズムで数えないとだめだよ」と,これまた素敵な声が聞こえてきました。大小の折り紙で,数えるリズムがズレたら正しく比較はできません。普遍単位の必要性につながる声が生まれて来たのです。

そこで,クラス全員で同じリズムで数える練習をしました。「いーち,にーい,さーん」と練習を行いました。なんとこの子どもたちのリズムは,時計の「秒」のリズムともぴったりでした。

素敵な呟きや反応ができる3年生と,愉しい1時間を過ごすことができました!