2024年4月22日月曜日

12㎤を作る!

1㎤のブロックを1人に12個配布します。そして「体積12㎤になる形を作ろう」と投げかけます。
立体を作ること自体は簡単です。作成した立体の見取り図をノートに作図します。さらに体積を求めるための式と答えをノートに描きます。式を作る段階で,問いを感じる子どもが現れてきます。直方体・立方体以外の複合図形を作った子どもたちです。これらの声は,その後の展開で活用していきます。

さて,子どもたちが作成した立体は,写真に撮影させました。作成した立体の中で,自分のお薦めの形の写真1枚を提出させました。
私は,それらの中で子どもたちが問いを感じた立体の式だけを提示します。

「3×3×1」の式を提示します。すると「たりない」と声があがります。12個の立体を使っています。前述の式では9個分しか使っていないことになります。すると,「分かった,上に3個あるんだ」と,その先を予想する声が聞こえてきます。
式の続きを提示します。「+3×1×1」です。これで「やっぱり上に載るんだ」と具体的な図形をイメージする声があがります。

次に「4×2×2」の式を提示ます。「えっ?」「どういうこと?」と声があがります。答えが12を超えるからです。しばらくすると「減らすってこと?」とその先の式を予想する声がします。そこで,先の式を提示ます。「-2×2×1」の式です。この式から,「4個取るんだ」「4パターンあるぞ」などの声があがります。実際の自分が持っているブロックで,式に当てはまる立体を組み立てます。子どもによってイメージが異なることが見えてきました。

複合図形の体積を求める授業では,図から式の順が展開が多くあります。今回はその部分を逆に提示してみました。