2024年4月9日火曜日

カードで勝負をつけまショー!(5年「小数と整数」)


5年生「小数と整数」の1時間目です。子どもたちに次のように投げかけます。
「カードで勝負をつけまショー!」
クラスを2つに分けます。□.□□□の中に裏返されたカードをめくって数字を入れていきます。最後に大きな数字が完成した方が勝ちです。
ただし,カードは2種類あります。最初のカードは,1〜3の数字が書かれたトランプがあります。その中から1枚選択します。その時点で,どの位に数字を入れるか決めます。その後,運命の2回目のカード選択があります。2回目のカードは,0〜3の4種類の数字で構成されています。ここで引かれた数字を,1回目に引かれた数字とかけ算を行います。従って,0を選択すると,トランプで3を引いても得点は0になります。
ゲームを進めていき,「6.0□□.02□」になった時点で,「いい勝負」という声が聞こえてきました。この声の意味を読解していきます。
「まだここでは決まらない」
「もしグラウンドチームが一の位が6になったら,6.000対6.029になるかもしれない。そうなったらいい勝負になる」
まだ引かれていない位に数字を仮定で入れることで,よい勝負結果になりそうだという声が聞こえてきました。よき見方が生まれてきました。

その後,ゲームを続けていきます。グラウンドチームの一の位が3になりました。その瞬間「負けた」「勝った」の声が聞こえてきました。この声の意味を読解します。
「だって,一の位で勝負が決まる。一の位は6と3だから,廊下チームがもう勝ちだ」

小数の大小判断を決める位の目の付け所が生まれてきました。
その後もゲームを続けていきます。最終的には,6.021対3.02の結果となりました。両者の差は,3.001になることも子どもから生まれてきました。

算数授業第1時間目は25分ほどでしたが,ゲームを通して小数の数の構成を考えていくことができました。