2025年4月21日月曜日

回転したのはどれ?その2

 前回の学習のその後です。

「180°回転すると重なる文字の条件に,Sは当てはまるのかな?」

「Sは対応する辺がないのではないか」という疑問が前時の授業終末に生まれました。そこで,Sに焦点化して子どもたちと考えます。

次の声が生まれてきました。

「Sの上と下を合わせると円になる」

「でも,間はどうなるの?」

「間も,真ん中から上と下に分けたら,回したら重なるよ」

曲線があるからイメージ化が難しかったようですが,Sを分割していくことで対応する部分が見えてきました。

その後,回転して重なる文字にZ,O,I,Xが生まれてきました。さらに,「トランプにも重なるのがある」と声があがります。そこで,トランプを確認します。数字や模様によって,回転して重なるものとそうではないものあることが分かりました。

その後「点対称」の用語を教えます。最後は,提示した図形が点対称か否かを考えました。

最初の提示したS字に近い図形について,「対角線を引いたら分かる」と声があがります。そこで,この声の意味を読解します。

「対応する頂点を結ぶ」

「線対称でも似ていることをやったね」

「対角線の長さが,真ん中の点から同じ長さなら点対称だ」

「これって,前の時間の中心からの長さが同じの考えといっしょだね」

既習の考えを活用した声が生まれてきました。この見方を使えば,回転しなくても点対称か否かを判断できます。