「2年生の復習からスタートしよう」と子どもたちに投げかけます。(今年は6年生です!)
空白のかけ算九九表を配布し,答えを埋めていきます。子どもたちは「ぼくたちを馬鹿にしているのですか?」と声をあげます。
やがて答えが埋まっていきます。そこで,今度は「それでは九九の答えを全部たしましょう」と投げかけます。すると,何人かの子どもから「えー」という声があがります。この声を受けて,次のように投げかけます。
「『えー』と言った人の気持ちは分かりますか?」
子どもからは,次の声があがります。
「81ますたすのは大変」
「だったら,みんなでやったらいい」
そこで,1〜9の段を分担して計算することにしました。この計算途中で,子どもたちは様々なきまりが九九表にあることにも気づいていきました。
各段の答えを両端から順にたしていくと,同じ数が4パターン生まれること。
段数の5倍の数を9倍すると,合計数になること。
各段の真ん中の数の9倍が合計値になること。また,それは平均の考え方を使っていること。
これらのきまりに気づいていていくことができました。いずれも6年生らしいきまり発見でした。
さて,問題は81ますの合計数でした。最後に各段の合計をたしていきます。結果は,「2025」です。子どもからは「すげー!」と歓声があがりました。
2025年度のスタートに相応しい学習でした。
本教材は,田中博史先生の算数講座で教えていただいた内容を活用したものです。