2019年7月2日火曜日

確かめ算への気づきも生まれる

1年生はひきざんの学習に入っています。先日は,次の式になる問題場面を順次提示していきました。

①9−4=5
②8−3=5

この2問で,子どもたちが動き出しました。「おもしろいことがあります」「きまりがあります」という声が聞こえてきます。

「答えが全部5です」
「左の数が9,8と減っています。右も4,3と減っています。でも,答えは5のままです」(Y男)

Y男の説明は,途中で何度か区切りながら子どもたちにその内容を確認させました。特に,「右も」「でも」の2つの言葉についてです。
「右も」というのは,ひかれる数・ひく数の両方が減っていることへの気づきです。
「でも」は,それまでの2つの事象とは異なる事象が生まれることへの気づきの言葉です。
1年生でも,これらの言葉を使いわけながら,2つの式から見えてきたことを説明していくことができるのです。この気づきを,言葉を区切りながらゆっくりと共有していきました。

これらの気づきが共有できると,この先の問題を予想する声も生まれてきます。

「③は7−2です」
「次も分かります。④は6−1です」
「その次は5−0です」

この他にも,「まだあります」と多くの気づきが生まれてきました。その一つが,次のものです。

「①は5から見ると,5+4で9になります。②は5から見ると,5+3で8になります」
「本当だ。逆になっている」

逆になるという見方は,ひきざんの確かめ算につながる見方です。子どもの発想はどこまでも拡がっていきますね。

ひきざんの学習に,子どもたちが主体的に動き出した1時間でした。