2022年6月22日水曜日

価値付けは記憶に残る

 本校は大学までの一貫校です。中等部は同じ校舎にあります。先日,初等部6年生が中等部2年生の授業を参観する機会がありました。子どもたちを引率して教室に入ると,そこには初等部の時に私が算数を教えた子どもたちの姿もありました。私を見つけた子どもたちからは,

「あっ!尾﨑先生だ!」

「『すばら』懐かしい!」

「また『すばら』下さい」

などの声が聞こえてきました。「すばら」とは,子どもから生まれてきた見方・考え方が価値あるものだった場合に,私がホワイトボードに大きく「すばらC」というマークを板書し賞賛した印です。子どもたちは,この体験を鮮明に覚えていたのです。なかには,紙を差し出して「ここに『すばら』を書いて下さい」と懇願する子どももいました。もちろん書きましたけどね・・・。

授業の中で子どもの考え方を価値付けること・褒めていくことは,時間が立っても彼らの記憶に確実に残っていくことを証明する出来事でした。

価値ある見方・考え方が生まれた際には,大いにそれを価値付け,褒めていきましょう。できれば,先生方なりの褒め褒めマークがあるといいですね。本校の先生の中には,私の「すばら」マークを自分なりにデザインして板書する先生もいます!