2022年6月28日火曜日

ソフトボール投げの記録をドットプロットに!

子どもたちに,次のように投げかけます。

「5年生の時のソフトボール投げの記録を,ドットプロットにしてみよう」

この投げかけから生まれてきたのが,「横軸がめちゃめちゃ長くなる」という声でした。よい声が生まれてきました。そこで,この声の気持ちを共有していきます。

「もし,5m〜40mだとしたら,ノートに入らない」

「でも,1m刻みの記録なら入るんじゃない」

「それでも無理。ノートは横にしても28ますだから,たりないよ」

「それなら,0のデータを省略したらいい」

おもしろいアイディアです。0を省略したらノートに収まるかもしれません。ところが,この声に反論があがります。

「ないものがないと分かりにくくなる」

「1m,7m,100mと○があると,途中が省略されすぎて,よく分からない」

「なにが0mかも必要」

これで,データ数が0人の長さも必要だと子どもたちは考えます。しかし,これではノートに収まりません。すると,次のアイディアが生まれてきます。

「それなら5mずつデータをまとめたら。0〜5m,5〜10mみたいに」

「あー,それなら入る」

度数分表につながる見方が生まれてきました。このアイディアでドットプロットに表現することにしました。実はこの時点まで,まだ実際のデータは提示していません。それにもかかわらず,自分たちでデータを仮設しながら話し合いを進める子どもたちの姿は立派でした。

さて,5m刻みでドットプロットはノートにうまく収まりました。しかし,最頻値は24人。丸を24個も描くのは大変です。すると,「丸が多いなら,丸じゃなくて棒にした方が簡単だよ」と,今度は柱状グラフにつながるアイディアが生まれてました。

データ整理の限界から,度数分表へと展開していった1時間でした。