2022年4月12日火曜日

一流のあいさつ

一流のホテルマンになるには条件があります。その中でも最たる条件が,出会ったお客様の顔を一度で覚えることだと言われています。顔と名前を覚えることができれば,2回目にそのお客様がホテルを訪れた際には,「○○様,お待ちしておりました」と名前を付けてあいさつをすることができます。2回目の訪問にも関わらず,名前を呼ばれたお客様がそのホテルの大ファン,そのスタッフの大ファンになるのは間違いありません。

 

子どもたちが教室に入ってくるときのあいさつの様子を見ています。7時40分の開門と同時に,多くの子どもたちが教室へと入ってきます。元気な声で「おはようございます」と言いながら入ってくるのが多くの男子です。女子は,声は男子ほどは大きくはありませんが,きちんと「おはようございます」と言って教室へと入ってきます。

 

ある日の朝の光景です。ある女の子が教室へと入ってきました。その子の席は,私が座っている教卓とは反対方向です。それにもかかわらず,私の近くまで来て「先生,おはようございます」と頭を下げて挨拶を行い,何事もなかったかのように自分の席へと向かっていきました。とても素敵で爽やかな挨拶でした。こんな挨拶ができたら,間違いなく一流のホテルマンになれます。

 

人は周りの人と関わらなければ生きてはいけません。そうであるとしたら,自分も自分と関わる相手も,お互いが気持ちよく過ごせる言葉を使いこなせる大人になる方が,人との付き合い方が円滑に進むことは間違いないのです。


こんな素敵な姿を帰りの会で紹介します。どんな行動に価値があるのかを,子どもの姿から見つけ出して共有化していくことが大切です。