2022年4月21日木曜日

トラブルから考える

またまた算数ではない話題です。


先日,私は午後から他校へと出張で出かけました。帰りの会はK先生が代わりに来ることになっていました。

K先生が来るまでに間に,子どもたちは帰りの支度を済ませ,帰りの会のメニューも全て自分たちだけで終えました。あとは,K先生の到着を待つばかり。ここまで自主的に進めた子どもたちの姿に,隣の教室で見ていたM先生も感心されていたそうです。さすが6年1組です。


ところが,ここで事件が発生します。あとはK先生の到着を待つばかりなのですが,そのK先生の姿が現れないのです。(どうも緊急の会議が入ったようです・・・)

こんなとき,どのように対応するのかを考えることも大切な生きていく上での学習です。社会に出たら,想定外の出来事に出くわすことはたくさんあります。そんなときにあたふたしても,なにも問題は解決はしません。大切なことは,その想定外の事態に対する対処法を考えることです。さて,6年1組の子どもたちはどのようにこの事件!?を乗り越えたと思いますか・・・。

 

優秀な6年1組の子どもたちは,隣のクラスのM先生のところへ行って,「帰りの会が終わったので,もうさようならをして帰ってもいいですか」と聞きに行ったのです。この対応力に,M先生も驚いていました。

さらにびっくりしたのは,ホワイトボードに次のメッセージがあったことです。

「K先生へ M先生に行って帰りました。 6年1組一同より」

あとでK先生が教室に来たときに,6年1組が空っぽになっていたらびっくりすると考えたのでしょう。きちんとK先生宛のメッセージも残して帰ったのです。この配慮も素敵ですねえ。翌朝,このメッセージ見た私も,この子どもたちの言葉を見て,びっくりしました。最後の「6年1組一同」という言葉も,とってもいいですねえ。トラブルが子どもを育てるのですねえ!