2022年4月15日金曜日

折らずに線対称を見つける?

 子どもたちに「紙を折らずに線対称を見つけられるかな」と投げかけます。


1問目は,右の形です。多くの子が見ただけで「怪しい」と考えました。紙を渡すと,辺の長さや角の大きさを調べます。調べていくと,対応する辺の長さや角の大きさは異なることが見えてきました。

この説明の場面で,Y子がすてきな説明を行いました。

「もし線対称なら,右と左の角度は同じになる。でも,この形は右と左が違ったから線対称ではない」

「もし」とう仮定の言葉を使って,線対称の図形とそうではない図形を対比しながら説明ができるのは素晴らしい説明能力です。

2問目は,右の図形です。これを提示すると同時に,またまた素敵な姿が見えてきました。何人もの子どもたちがテレビに映った図形に向かって定規を当てているのです。自分の席から辺の長さを測定しているのです。6年生でも,こんな可愛い姿が生まれてきます。

線対称の図形か否かが怪しい図形だからこそ,定規で長さを測りたくなったのです。ズレを引き出す教材のよさが見えてきました。

子どものたちの測定の結果,この図形は対応する角や辺の長さが全て等しく線対称の図形であることが分かりました。

20分ほどの短い授業時間でしたが,可愛くて素敵な姿が見えた時間となりました。