2022年4月11日月曜日

ドアを通り過ぎるとき・・・

 今週,健康診断がありました。健康診断はアリーナで行います。教室からアリーナへと移動する必要があります。アリーナに移動するためには,2階の渡り廊下を通ります。その渡り廊下に出るためには,エレベーターホール脇のドアを開けて出ることになります。


ところが,そのドアは防災・防犯上の観点から開けた状態で固定できない仕組みになっています。つまり,ドアを持つ手を離すとドアは勝手に閉じてしまいます。大勢の子どもがそのドアを通り過ぎる場合には,このドアの使い勝手はあまりよくないのです。


 この日は29人の子どもたちが,このドアを通って渡り廊下へと出ました。最初は,ドアを通り過ぎる子どもがその都度,そのドアを押さえて次の子どもにバトンパスするようにしていました。子どもらしいなかなかよいアイディアです。

 

 さて,半分ほどの子どもがドアを通り過ぎたときのことです。1人の男の子がドアを押さえたまま立ち止まりました。ドアを押さえる仕事をリレーするのはなく,最後の子どもが通り過ぎるまで,その男の子がドアを押さえ続けてくれたのです。これなら,いちいちドアのリレーがありませんから,子どもたちもスムーズのドアの横を通り過ぎることができます。

 

 ほんの小さな何気ない行動ですが,みんなのためを思ってこんなことが自然にできる姿って素敵だなあと感心しました。これも「人のために考動する」の学級の目標を支える行動目標につながるものです。最高学年として,全校の子どもたちにまねをしてもらいたい考動を今回も見ることができました。