2022年4月9日土曜日

「最高学年」の意味

 算数マイスターのブログですが,ここ数回は算数とは異なる話題になっています。まあご容赦ください。

6年生とのスタートの日,最初に子どもたちに投げかけたのは次の質問です。

「君たちは今日から6年生です。6年生には,別の言い方があります」

これはすぐに分かります。「最高学年」です。そこで,今度は次の質問を投げかけます。

「最高学年って,どういう意味ですか」

「一番上の6年生ということ」という声があがります。もし,この論理が正しいとしたら,1年生は「最低学年」とも呼べることになります。しかし,このような言い方はしません。そうだとしたら,「最高学年」には別の意味があることになります。そこで,「最高学年」の意味を子どもたちに再考させます。

「1年生を引っ張っていくリーダーになる」

「1年生のお手本になる」

よい見方が生まれてきました。下級生のお手本となる最高の姿を見せる学年であるからこそ「最高学年」と言うのです。この言葉の本当の意味をクラス全体で共有します。その上で,全校のお手本・全国の小学生のお手本となる最高クラスを作ることを,1年後のゴールとすることをクラス全員で確認しました。共通の高い目標をもって,6年生のクラスがスタートしました。

この共通目標を常に振り返りながら,1年の生活をスタートしていきます。