「1.2mで72円のリボンがあります。1mでは何円ですか」
問題文から導き出される式は,72÷1.2です。しかし,これは未習です。この計算の仕方を考えました。
「1.2を10倍する」
この声が聞こえてきます。そこで,この声の意味を読解します。
「整数にしたいから10倍した」
「小数のかけ算と同じように考えた」
小数のかけ算と同様に計算するという見方です。同じ方法で計算すると,答えは6です。かけ算と同様だと,答えを10でわります。答えは0.6です。しかし,確かめ算をすると,答えが違うことが分かります。
その後,72も1.2も10倍する計算のアイディアが生まれてきました。確かめ算を行うと,答えは合っています。しかし,なぜこの方法でよいのかが分かりません。
図を使い,割合の見方を行う考えが生まれてきました。
いろいろ生まれましたが,一番納得の声があがったのは次の説明でした。
「72÷1.6を1÷2だとします。答えは0.5。両方の数字を10倍します。式は10÷20です。答えは0.5。両方10倍しても答えは変わらない。だから,72と1.2を両方10倍して計算しても答えは変わらない」
整数の割り算のきまりの登場です。このきまりを小数にも当てはめる見方です。機械的な計算ではなく,その背景を論理的に探る時間となりました。