2026年10月16日金曜日

何個必要かな?

 「正五角形を輪になるように一周つなげます。正五角形は何個必要ですか」

アイテムの掲載されている教材を提示しました。ただし,図は提示しません。子どもの頭に,どのような映像が浮かぶのかを見たかったからです。

「どういうこと?」「円?」などの声があがります。頭のイメージをノートに描いてもらいます。辺が離れている図とくっついている図の2パターンがありました。今回は辺をくっつけるタイプであることを確認します。

しかし,イメージができても,その後の解決策が見つからない子どもがたくさんいました。「正五角形を描けば分かる」との声があがります。作図をすれば,個数は求められます。しかし,「めんどうだよ」「もっと簡単にできる方法あるよ」「計算したら」と声が続きます。

少しずつ,解決策が見えてきました。子どもたちが最も「分かりやすい」と考えたのが,正五角形の2辺を延長して二等辺三角形を作り出す方法でした。底辺部分にできる角度は,正五角形の内角は1つ108°なので,180-108で72°だと分かります。この情報が見えると,一気に理解が広がります。

三角形の内角の和は180°。そこから底辺部分の2つの角度72°を引くと,残りが36°となります。正五角形の輪が完成すると,そこに付随する二等辺三角形も同じ数で輪が完成します。つまり360°の角度がそこに見えます。従って,360÷36は10なので,正五角形は10個できることが分かります。

補助線を付け加えることで,一気に解決策が見えた時間でした。


2026年10月13日火曜日

出雲の出会いを楽しみに!

 昨日は出雲市で出雲駅伝が開催されました。

今日は出雲市内の小学校を訪問します。数年前から継続的に入っている学校です。

全クラスの授業公開があります。さらに私も,出雲の子どもたちと授業を行います。どんな出会いが待っているでしょうか。


2026年10月8日木曜日

円周と直径の関係は本当に3倍?

 円周と直径の長さの関係は本当に3倍なのでしょうか。今回は,自分で直径の長さを自由に決めて,円周の長さを測定することにしました。

子どもたちは3種類の大きさの円を作図します。結果の一部を板書してもらいます。結果は,どの直径でも円周は約3倍でした。

円周率の数値自体は教える部分ですが,このような実体験が大切ですね。

別のクラスでは,数人の子どもが協力して直径108cmの円の円周を調べました。円周は328cmなので,約3.04倍となりました。巨大な円でも両者の関係は約3倍であることが見えてきました。




どの駒巻きが長い?

 3種類の形の駒巻きを提示し,「どの駒巻きが短い回数で糸を巻き取れますか」と尋ねます。

正方形と正三角形は,定規を使えば長さを測定できます。一方,円は曲線なので定規で測定することはできません。

子どもたちは,円周上にひもを置いたり,髪の毛を置いたりして測定しました。また,円を切り取って,定規の上で転がす子どももいました。しかし,その測定結果はバラバラになりました。

そこで,測定方法を統一すれば長さが等しくなるのかを実験することにしました。1つ目の方法を,扇形に織り込んで,その曲線部分を測定し計算する方法です。2つ目の方法は,円を定規の上で転がすやり方です。

その結果,14~16cmにデータが集まりました。しかし,ズレ幅はまだあります。

そこで,直径を10cmに変えて,再度実験を行います。紙も測定しやい厚紙に変えました。すると,多くの子どもの測定結果が30cmに集中します。結果が揃ってきました。

この情報から,円周の長さが直径の3倍になっていそうだということが見えてきました。この見方を引き出すことがポイントです。


2026年10月5日月曜日

既習を使う

 「角の和は求めよう」

子どもに問いかけます。①は,星形の飛び出した部分の角度の合計を求める問題です。一見すると難しい問題です。しかし,その中に補助線を引いて,三角形アウエだけに注目します。すると,イオの角度がウエの角の下に移動することが分かります。

同様に考えると,➁の角の合計も簡単に求められます。

一方,①の図形の真ん中の弓型の四角形に注目し,その下部(凹部の外角がアウエ)と等しくなること。さらに,三角形イオカのカの横の外角がイオと等しくなること。ここから,アイウエオの角が一直線上に集まることから180°とする考え方も生まれてきました。

クラスによって,求め方も様々でした。いずれも,既習の考え方を使えば求めらえることが分かりました!




2026年10月4日日曜日

今月はGAKUTOセミナー新潟が開催!

10月17日(土)に新潟でGAKUTOセミナー新潟が開催されます。算数教科書を活用した授業のありかたを考える研修会です。私の師匠・田中博史先生をはじめ,新潟の算数カリスマ・志田先生や筑波大附属小の青山先生,中部大学の樋口先生と,豪華算数人によるセミナーです。どうぞご参加ください!

会の詳細やお申し込みは,以下からお願いします。



「算数教科書を活用した授業づくり」をテーマに、明日から使えるアイデア満載のセミナーですので、ぜひご参加ください。

<日時>
2026年10月17日(土) 12時55分~17時05分

<会場>
朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター 中会議室
新潟市中央区万代島6番1号
※新潟駅から徒歩約20分
https://www.tokimesse.com/visitor/access/index.html

田中 博史 先生(「授業・人」塾 代表、学校法人国立学園理事)
尾﨑 正彦 先生(国立学園小学校教頭)
青山 尚司 先生(筑波大学附属小学校教諭)
志田 倫明 先生(新潟市立上所小学校教諭)
樋口 万太郎 先生(中部大学准教授)

<プログラム>
12時30分~      受付開始
12時55分~      オープニング
13時00分~14時10分  【講演】 尾﨑 正彦 先生
14時10分~14時20分    休憩
14時20分~15時20分 【特別企画】 青山 尚司 先生、志田 倫明 先生、樋口 万太郎 先生 
15時20分~15時30分    休憩
15時30分~17時00分 【講演】 田中 博史 先生
17時00分~17時05分   クロージング
※内容、スケジュール等は変更する場合がございますので、予めご了承ください。

<参加費>
3,500円

<募集人数>
100名程度

<対象者>
本セミナーは、教員及び教員を目指す学生の方のみご参加できます。
以下、必ずご確認のうえ、チケットをお申し込みください。

申し込みは以下のアドレスからお願いします。

https://www.kokuchpro.com/event/3e02bf271c627ffe386f5eeec2babddc/

2026年10月1日木曜日

時計の文字盤をつないでいくと

 「時計の文字盤をつないでいこう」

このように投げかけ,1時間飛ばし,2時間飛ばしと実験を進めていきます。2時間飛ばしの場面では,「12÷2で6だから正六角形」という式化する声が生まれてきました。12÷□をすることで,その商が完成する図形の辺や角の数になるという考えです。2時間飛ばしは,子どもたちの予想通りの結果になりました。

その後も,計算でできる多角形を予想してから実験を行います。3時間・4時間飛ばしまでは順調です。

ところが,5時間飛ばしになった場面で「無理」「小数だからできない」「12÷5=2.4で小数になる。2.4角形はない」と,声が続きます。さらに,次の声があがります。

「1時間飛ばしから順に,正十二角形,正六角形,正方形,正三角形となった。正三角形よりも小さい図形はないから,もう無理」

「二角形とかないもんね」

これまでに実験してきたデータをもとに,その先の図形が作図できないことを帰納的に説明してきた声です。子どもたちも,この声に共感しています。

本当に無理なのか,実験を進めます。しばらくすると,「できた」と声があがります。完成したのは,星形です。正多角形ではありませんが,辺の長さが等しい二十四角形です。

その後,6時間飛ばしを実験します。これはイメージ化が簡単でした。単純な直線が1本だけできました。子どもたちは,この先の7時間飛ばし以上はできないだろうと考えました。「でも,できるかも・・・」という声もあがります。

そこで,実感を行います。結果は,5時間飛ばしと同じ二十四角形が完成しました。この結果から,新たな気づきが生まれます。

「たすと12になる」

「7+5で12」

「5時間飛ばしは,(時計回りだと)5時になる。7時間飛ばしは,(時計と)反対回りだと5時になる。同じことをしているから,同じ図形ができる」

7時間飛ばし以降の図形を見つけるための12のきまりと,それが生まれてくる理由を演繹的に探る声が生まれてきました。