2026年4月25日土曜日

子どもが探究していく愉しい算数セミナーのご案内

6月20日(土)大阪府吹田市で算数セミナーを開催します。テーマは,「子どもが探究していく愉しい算数」です。詳細は,以下をご覧ください。 

◆開催日時:2026年6月20日(土) 13:00〜17:00

◆場所:吹田市活動交流館
    (大阪府吹田市岸部中1丁目22番2号)
    阪急バス【吹高口】徒歩3分 JR【岸辺駅】徒歩15分
大会テーマ「子どもが探究していく愉しい算数授業づくり」

スケジュール
12:15 〜 12:45 受付準備
12:45 〜 13:00 受付
13:00 〜 13:05 オープニング
13:05 〜 13:15 基調講演
13:15 〜 13:20 休憩・準備
13:20 〜 13:40 各学年事前研
13:40 〜 13:50 休憩・準備
13:50 〜 14:10 模擬授業①
14:10 〜 14:30 協議会①
14:30 〜 14:40 休憩・準備
14:40 〜 15:00 模擬授業②
15:00 〜 15:20 協議会②
15:20 〜 15:25 休憩・準備
15:25 〜 15:45 各学年事後研
15:45 〜 15:55 休憩・準備
15:55 〜 16:40 講演会 尾﨑正彦先生
16:40 〜 16:45 クロージング

17:30 〜 20:30 懇親会

参加費 2500円
※参加費は当日、現金でのお支払いをお願いいたします。
(懇親会参加費 4000円程度を予定)

お申し込みは以下のアドレスからどうぞ!

2026年4月24日金曜日

ビルを作ろう!

「正方形のタイルをつなげて,四角いビルを作ろう」

このように投げかけます。

タイル1枚なら,ビルは1階建ての1パターンできます。

タイル2枚はどうなるでしょうか。これは1階建てと2階建ての2パターンできます。ここで生まれてきたのが,「次は3つで3パターン」という声です。この声の意味を読解します。

「1つで1パターン,2つで2パターン」

「タイルの数とビルのパターン数が同じだから,3つで3パターン」

タイルの数とビルの種類数に関数的な きまりを見出そうとする姿が生まれてきました。

実験でタイル3枚を確かめます。結果は,1階建て,3階建ての2パターンです。子どもたちが見出し始めた決まりは破綻しました。

しかし,ここで新たなきまりを模索する声が生まれてきます。

「1,2,2,3,3,3,4,4,4,4とパターン数が変わる」

「4つのときは4パターンになる」

多くの子どもは,このきまりに自信を持ち始めています。

そこで,タイルが4枚の場合を実験します。結果は,1階建て・2階建て・4階建ての3パターンできました。新たなきまりは当てはまりそうです。

次はタイル5つを実験します。きまり通りなら,3パターンできます。結果は,1階建てと5階建ての2パターンしかできません。またしても予想したきまりが破綻します。

するとまたまた新しい決まりの予感の声がします。

「例えばタイル4枚なら,4÷1=4,4÷2=2,4÷4=1でわれる」

「われる式の数と,パターン数が同じ」

「???」

「タイル3つもそうだよ。3÷1=3,3÷3=1でわれる式は2つ。パターン数も2つ」

「そうか!わかったぞ」

事例が2パターン取り上げられたことで,一気に理解が深まりました。抽象的な言葉で伝わりにくい内容は,いくつかの具体例で説明することでイメージ化が一気に進みますね。

わりきれる整数の数が,タイル数の約数と同値となっています。約数・素数との出会いの授業でした。


2026年4月22日水曜日

研究主任研修IN帯広

 今日は,北海道帯広市で研究主任研修会に参加しました。市内の小中学校の研究主任の先生方が集まりました。

授業創りの基本コンセプトやその具体例,校内研修の意味やその改善策を先生方にも考えていただきながら演習形式で進めていきました。

校内研修のゴールは自校の子どもたちの学力向上です。そのためにどんな手立てを講じることがベストなのかを考えていけば,自ずから研修方法が見えてくるのではないでしょうか。小中学校の校種をこえて,よい学び合いができました。

2026年4月21日火曜日

6cmと8cmで正方形を作る

 「縦6cm,横8cmの長方形のタイルを隙間なく並べて正方形を作ります。タイルは何枚必要ですか」

この問題文から,すぐに映像が浮かぶ子どもは多くはありません。そこで,どんな映像が浮かんでいるのかをノートに書かせます。

最初にタイル4個を縦・横ともに2個ずつ並べたイメージ図を提示します。「これで正方形が完成したね」と投げかけます。すると,次の声があがります。

「長方形だよ」

「横16cm,縦12cmだから違うよ」

具体的な長さの話題が子どもから生まれてきました。これで,前述の図形が長方形であることが見えてきました。その後,タイルを縦にも横にも伸ばしていきます。すると一辺が24cmの時に正方形になることが見えてきました。これで正方形が完成です。そこで,「図を描けば,正方形が見つけられるんだね」と投げかけます。

すると「そんなことしなくても分るよ。倍数を書いていけばいいよ」と声があがります。24cmを2倍,3倍と計算していくことで,別のサイズの正方形を見つけていくことができるのです。「図を描くよりも,こっち(倍数か書く)の方が簡単」と,倍数を書き出す方法のよさに気づくこともできました。


セットが続く!

 「3拍子と4拍子のリズム打ちをしよう」

このように投げかけ,クラスを半分に分けてそれぞれのリズム打ちを練習します。その後,一緒にリズム打ちを始めます。

すると,ある場所で両者のリズムが揃う瞬間が生まれます。「気のせいだ」「たまたまだ」という私の挑発に対して,「たまたまじゃない」「図で説明ができる」などの声があがります。

××○と×××○の3拍子と4拍子の図や,3,6,9,12や4,8,12の各倍数を書き出していくことで,子どもたちは12回目にリズムが揃うことを発見していきます。

この後,「12回目に揃ったのはたまたまだね」と投げかけます。すると「たまたまじゃないよ」「もっとあるよ」「24,36回目も揃う」と声があがります。しかし,12から先の世界の見え方は一様ではありません。

「12のセットが」

「セット」という素敵な声があがります。この意味を読解します。

「このセットが,もう一つできると24」

「またセットができると36・・・」

12のセットを何回もコピーして公倍数を探るという見方が生まれてきました。公倍数とセットという言葉は,場面をイメージ化するのにとてもよい言葉でした。

倍数・公倍数の導入場面でした。



出雲でビデオ研修!

 昨日は島根県出雲市の校内研修に参加しました。私の算数授業ビデオを上映しながら演習&解説を行う研修です。今回訪問する学校は,数年前から年間2回入っています。少しずつ,しかし着実に先生方の指導力が向上しています。

公立校は新年度になると新しいメンバーが異動してきます。そのフレッシュな先生たちに算数授業の進め方をイメージ化してもらうためにも,4月の早い段階で行うビデオ演習はよい研修方法ですね。

2026年4月17日金曜日

十字架の秘密

 「十字架の中に数を入れて,縦の合計・横の合計が同じになるようにしよう」

このように投げかけます。1・2・3・4・5の数字を1つずつ入れていきます。

先ずは,十字架の真ん中に1を入れたパターンを試します。しばらくすると,「できました」の声がします。問題になったのは,数字の位置を変えたものを,同じと見なすか否かでした。この話題を考えたときに出てきたのは,次の声でした。

「1~5の合計は15」

「真ん中の1を引くと14になる」

「縦・横は(真ん中を除くと)7になる。7になるのは2+5と3+4しかない」

「組み合わせはこれしかないから,場所が変わったものも同じだよ」

その後,真ん中が2の場合を考えます。すると「2は作れない」と声があがります。その理由を,先ほどの声をもとに説明していきます。

「15-2で13」

「13÷2=6あまり1になるから,2つに分けられない」

「(真ん中を除いて)縦の合計が6だと,横の合計は7になるからできない」

さらに,「真ん中が奇数ならできる」という声が続きます。

「奇数-奇数=偶数」

「偶数なら2つに分けられるから,真ん中3は計算できる」

十字架問題を,既習の偶数・奇数とそれらの計算の組み合わせから考えていくことができました。十字架に入れる数値から式化の発想へと広げていける見方が柔軟ですね。