2023年3月15日水曜日

1冊の本との出会い

 本日,初等部卒業生の高校2年生が親子で学校を訪ねてきました。「どうしてもお礼を言いたいことがある」とのことでした。

「初等部で先生に紹介してもらった天野敦先生の『あきらめない心』という本のおかげで,医者を志すきっかになりました」

「その本は何回も読んで,もうボロボロになっています」

上皇様の心臓手術を執刀された心臓外科医の天野敦氏の著書「あきらめない心−心臓外科医は命をつなぐ」を,彼が初等部生の頃に紹介しました。その影響で,今は医学の道を目指しているそうです。

1冊の本との出会いが教え子の人生を左右すると考えると,教師という仕事の大切さを痛感します。やはり,教師のアンテナを高くして様々なジャンルの本を読み,子どもたちにも紹介していくことも大切ですね。

2023年3月14日火曜日

「図解 算数の授業デザイン」発刊!

お待たせしました。明治図書から私の新刊「図解 算数の授業デザイン」が発刊されました。私の勉強会の仲間には,一足早く手に取ってもらいました。

「図解がとても分かりやすい!」

「左が説明,右が解説図解で理解しやすい!」

とても大好評でした。(決して,忖度している声ではありません・・・)

算数の授業作りのあらゆるシーンにフォーカスした内容になっています。是非,お求め下さい。

お申し込みは以下のアドレスからお願いします。

https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-252226-0

2023年3月13日月曜日

島根県出雲市の小学校を訪問しました!

 島根県出雲市の小学校を訪問しました。学校改革に燃える校長先生と研究主任の先生の熱い思いから,年度末ではありますが訪問することになりました。燃える先生がいる学校を訪問するのは,私もワクワクしてきます。

午前中は,全クラスの授業を参観しました。3時間を使って,全クラスを訪問しました。どのクラスの子どもたちも,とても素直で価値ある呟きの声も聞こえてきました。

午後は3年生の子どもたちに授業を行いました。とても素直な子どもたちでした。次々と手が挙がり,子どもたちの声をつなぎながら授業を進めていきました。とてもかわいい子どもたちでした。よい教材と出会わせてあげたら,子どもたちは素直でかわいくなりますね。

今年度も残す講座はあと1つとなりました!

2023年3月11日土曜日

淡路島の小学校へ行きました!

 昨日は淡路島の小学校へ行きました。淡路島は「島」と名前がついていますが,橋が架かっているので島ではないですけどね。

小さな学校でしたが,子どもたちはとても素直でした。先生の話をしっかりと聞いて,よい反応を行っていました。1年生から6年生まで,本当に素直でかわいい反応が見えました。素直な子どもがいるクラスは,成長していきます。

明後日は,島根県の小学校を訪問します。こちらも全クラスを参観します。さらに私も公開授業を行います!


2023年3月10日金曜日

田中博史先生とのジョイント講座 IN 吹田

 私の師匠・田中博史先生とのジョイントが,吹田市教育センター主催で3月27日(月)に大和大学で開催されます。午前・午後のフルステージ開催です。

私は,今年担任した6年生との最後の授業や私の本棚など,これまでお話しする機会のほとんどなかった内容をお伝えします。お楽しみに!

この会は,吹田市の教職員対象の講座です。他市の先生方はごめんなさい!





2023年3月8日水曜日

大阪の6年生からのサプライズプレゼント!

GAKUTOセミナーで,うれしいサプライズプレゼントを頂戴しました。数ヶ月前に訪問した大阪の6年生の子どもたちからの動画プレゼントでした。クラス全員で私宛のメッセージ動画を作成し,担任の先生から見せていただきました。「最初はワクワクジャンケン・ポン」で始まるメッセージ,とてもすてきでした。本当に

実はこの「最初はワクワクジャンケン・ポン」を私のクラスで紹介したところ,これが流行しました。わかいい我がクラスの子どもたちとも,今日でお別れです。なんと今日は卒業式です!

2023年3月6日月曜日

一筆書きはできるかな?

 6年生の子どもたちへの,最後の授業です。子どもたちに「一筆書きはできるかな?」と尋ねます。ルールは丸印の付いている場所がスタート位置だということだけです。

最初に提示したのは,漢字の日を横倒しにした形です。これは一筆書きができました。スタート位置は,上下の中央の点のみ一筆書きができます。この結果に,子どもたちは次のように考えました。

「真ん中の点だからできた」

「真ん中は左右に行ける」

「でも端の丸は片方しか行けないから,できないんだ」

丸から伸びる辺の方向に視点を当てた声が生まれてきました。果たしてこの見方に,一般性はあるのでしょうか。多くの子どもたちは,この見方に自信を持っていました。一方,半信半疑の子どももまだいます。

 そこで,別の形で実験します。三角形の中央に横線が入った図形です。ノートに一筆書きができるのか試します。しばらくすると「できた」と声があがります。三角形も,真ん中の丸からスタートした場合だけ,一筆書きが完成しました。

 さて,真ん中からスタートすれば,どんな形でも一筆書きは完成するのでしょうか。「四角がもっと多くてもできるの?」と声があがります。

 そこで正方形と長方形が組み合わされた図形を提示します。この形も一筆書きができました。この図形も真ん中の丸からスタートすることで,一筆書きが完成しました。

 子どもの予想の正しさが,ここまで証明されました。そこで,さらに複雑な図形を提示します。漢字の「田」の上に長方形が接した図形です。何度もチャレンジしていると,「できない」「1本辺を減らしてくれたら」「2本辺を減らしてくれたら」と声があがります。

そこで,1本だけ辺を減らして一筆書きができるのかを考えさせます。すると「田」の右上の辺を1本減らすとできそうだと声があがります。果たして,本当にできるのでしょうか。

1本減らすことで,一筆書きはできました。この実験を行っているときに,よい声が聞こえてきました。その声を共有していきます。

「①と③を合わせたらできそう」

「真ん中の丸からスタートするとできる」

「真ん中の丸は,3方向だ」

「①なら左・右・縦」

「②は上・下・横」

「③も④も同じ3方向がある」

「あっ! ①は3方向が2つある。②も3方向が2つある」

「それなら③も3方向が3つある。④も3方向が3つある」

④は辺を1本消す前の3方向の丸は4つありました。しかし,その場合に一筆書きはできませんでした。辺を1本消した後は,3方向の丸は2つになりました。結果として,一筆書きが完成しました。3方向が2つある図形であれば,一筆書きができるということが子どもたちの話し合いを通して見えてきました。

授業終盤は,子どもたちが見つけたきまり(オイラーの定理)をもとに,自由に一筆書きの図作りに挑戦させました。シンプルな図からかなり複雑な図まで,子どもの柔軟な発想で作図ができました!