算数マイスター・尾﨑正彦のブログ
2026年6月10日水曜日
小数×小数もできる!
2026年6月9日火曜日
筆算をどう書く?
「1m60円のリボンがあります。4.7mでは何円ですか」
この問題を出題します。式は60×4.7です。しかし,このままでは計算できないので,かける数を10倍して計算します。答えは2820ですが,先ほど10倍して計算したので10でわります。
ここまでは前回の学習でも取り組んでいます。その後,「60×4.7を筆算にしたら?」と投げかけます。計算ではなく,筆算の書き方を訪ねます。
子どもから生まれてきたのは,板書の2通りです。グーの筆算の気持ちを考えさせます。
「位を揃えた」
「小数点を揃えた」
これまでの既習の加減乗の筆算と同じように位取りを意識した筆算です。この視点で考えると,パーの筆算は位がずれています。しかし,この筆算について子どもたちは次のように説明します。
「位が揃っていないよ」
「いいんだよ。借金して10倍すると,60×47の式になる」
「60×47とみて計算するから,これでいいんだよ」
「でも最後に借金を返すから,答えを10でわる」
60×4.7を整数の計算に置き換えて計算するから,パーの筆算形式でよいとする考えです。
その後,グーの方法でも計算します。ところが,うまくいきません。結局,60.0×4.7と見なして計算するとうまくいくことが見えてきました。その場合は,かけられる数・かける数を両方とも10倍する借金をします。最後は,両者の借金を返すので100で答えをわります。こうなると,パーの計算と同じことをしていることになります。これは「大変」という声がたくさんあがってきました。
2026年6月7日日曜日
全国算数授業研究大会申し込み開始!
恒例の全国算数授業研究大会の申し込みが始まりました。
今回のテーマは,「探究がはじまる! 算数で育てたい子どもの『見る目』」です。
日時:8月4日(火)・5日(木)
会場:筑波大学附属小学校
会費:7000円
私は,最終日の講演を担当します。チラシをご参考に,以下のアドレスからお申込みください。
https://www.kokuchpro.com/event/e0c4b5dd21d46b50f6d277884641a987/
2026年6月6日土曜日
授業テラスセミナー「評価」について考える
6月27日(土)19時から,授業テラス主催のオンライン講座が開催されます。テーマはずばり「評価」です。ご興味のある方は,以下のチラシを参考にされお申込みください。
https://peatix.com/event/5030183?k=f41e613d834674d0263249f169299d6034e7ae21
みなさんの評価は評価のための評価になっていませんか?
テストの結果のみで評価をつけていませんか?
普段の授業から評価をしていますか?
評価はあくまで手段で、子供のより良い姿をみとること、
子どもをより良い姿に変えることが目的です。
尾崎先生がその悩みについて解決してくれます!
何を評価するのか
子どものどこを見て評価するのか
評価で子供をどうかえるのか
【日時】
2026年6月27日(土)19:00〜20:00
【プログラム】
18:50 受付
19:00 オープニング
19:05 尾崎先生によるセミナー
19:55 質疑応答
20:00 クロージング
本セミナーは対話を重視するため、お顔出しできない方はご参加いただきません。
お顔出しできる方のみ、ご参加いただけます。
2026年6月5日金曜日
形式陶冶と小数のかけ算
「1m80円のリボンがあります。①のリボンの代金を求めましょう」
2本のリボンを提示します。見た目で,①の長さを予想させます。
2m,1.5m,1.8m,1.9m
様々な長さの予想値が出されました。長さが2mの代金は,80×2と立式できます。これは既習です。次に,1.5mの場合を考えます。代金を求める式は,80×1.5と当然のように声があがります。
そこで,「本当に小数倍してもいいの?」と尋ねます。これは難しい問題でした。しかし,次の声があがります。
「2mは2倍だから,80×2とできる。同じように,1.5mは1.5倍だから,80×1.5とできる」
つまり,整数倍で立式できた論理を,小数倍にもそのまま当てはめることができるという論理です。数学の世界で,形式陶冶と呼ばれる考え方です。それが子どもから生まれたのが驚きです。
その後,80×1.5の計算の仕方を考えました。
「1.5を10倍して15にする。借しを作る」
「答えは1200円だけど,借しを作ったから,その借しを返すから10でわる」
「借しを作る」「返す」という発想が子どもらしいですね。
2026年6月4日木曜日
50に近い方が勝ちゲーム
「50に近い方が勝ちゲームをしよう」
このように投げかけます。十の位~1/100の位の空欄に,封筒から数字カードを順に取り出し,50に近い数字になるように入れていきます。
数字カードが引かれる度に,教室は賑やかになりました。例えば,最初に「9」を引いたチームは,一の位にそれを置きました。そこで,「一の位に9を置いた気持ちは分かるかな」と問いかけます。
「十の位に4が来てほしいから」
「4が来ると49になって,50に近くなるから」
50に近い数字を作るための背後にある論理をあぶり出していきました。
残った数字カードの種類も考えながら,子どもたちはどの位に数字カードを置いたらいいのかを推測していきました。
49.□□□になったチームが,次に引いたのは「6」でした。この「6」を1/1000の位に置きました。「49.876なら勝てる」と,残りの数字カードをもとに考えたのです。
ところが,ゲームを進めるとこのチームは「49.176」となり相手に負けてしまいました。
「49.876にしたら勝てたのに」
カードを置く位置を変えることで,勝利を掴むことができたという声があがります。次のカードを予測しながら展開するゲームの面白さですね。
2026年6月2日火曜日
じゃんけんアップダウンゲーム!
「じゃんけんアップダウンゲームをしよう」
子どもたちに投げかけます。クラスを2チームに分けた対抗戦です。代表がじゃんけんを行い,その結果によって,最初の得点がアップダウンします。
5回ゲームを進めました。どうしたことか,片方のチームだけが一方的に得点が増え続ける結果となりました。
さて,ここまでのデータから「小数点の位置が変わっていない」という声があがります。一方,その声に対して「えっ?」という疑問の声も聞こえてきました。
先ずは,「小数点の位置が変わっていない」という声の意味を読解します。各回の得点を縦に見ていくと,小数点の位置が固定されていることが分かります。
次に,「えっ?」という声の意味を読解します。「小数点が違う位置にある」と声があがります。この声をヒントに,「小数点が1/10になると左に1個動く」という小数点の位置の変化へとつなげることができました。この視点に立つと,勝ち続けた場合は,小数点の位置の動き方が先ほどとは反対になるこが分かります。
10倍,100倍,1/10倍,1/100倍したときの小数点の動きを,ゲームを通して学習した1時間でした。