今日は,北海道帯広市で研究主任研修会に参加しました。市内の小中学校の研究主任の先生方が集まりました。
授業創りの基本コンセプトやその具体例,校内研修の意味やその改善策を先生方にも考えていただきながら演習形式で進めていきました。
校内研修のゴールは自校の子どもたちの学力向上です。そのためにどんな手立てを講じることがベストなのかを考えていけば,自ずから研修方法が見えてくるのではないでしょうか。小中学校の校種をこえて,よい学び合いができました。
今日は,北海道帯広市で研究主任研修会に参加しました。市内の小中学校の研究主任の先生方が集まりました。
授業創りの基本コンセプトやその具体例,校内研修の意味やその改善策を先生方にも考えていただきながら演習形式で進めていきました。
校内研修のゴールは自校の子どもたちの学力向上です。そのためにどんな手立てを講じることがベストなのかを考えていけば,自ずから研修方法が見えてくるのではないでしょうか。小中学校の校種をこえて,よい学び合いができました。
「縦6cm,横8cmの長方形のタイルを隙間なく並べて正方形を作ります。タイルは何枚必要ですか」
この問題文から,すぐに映像が浮かぶ子どもは多くはありません。そこで,どんな映像が浮かんでいるのかをノートに書かせます。
最初にタイル4個を縦・横ともに2個ずつ並べたイメージ図を提示します。「これで正方形が完成したね」と投げかけます。すると,次の声があがります。
「長方形だよ」
「横16cm,縦12cmだから違うよ」
具体的な長さの話題が子どもから生まれてきました。これで,前述の図形が長方形であることが見えてきました。その後,タイルを縦にも横にも伸ばしていきます。すると一辺が24cmの時に正方形になることが見えてきました。これで正方形が完成です。そこで,「図を描けば,正方形が見つけられるんだね」と投げかけます。
すると「そんなことしなくても分るよ。倍数を書いていけばいいよ」と声があがります。24cmを2倍,3倍と計算していくことで,別のサイズの正方形を見つけていくことができるのです。「図を描くよりも,こっち(倍数か書く)の方が簡単」と,倍数を書き出す方法のよさに気づくこともできました。
「3拍子と4拍子のリズム打ちをしよう」
このように投げかけ,クラスを半分に分けてそれぞれのリズム打ちを練習します。その後,一緒にリズム打ちを始めます。
すると,ある場所で両者のリズムが揃う瞬間が生まれます。「気のせいだ」「たまたまだ」という私の挑発に対して,「たまたまじゃない」「図で説明ができる」などの声があがります。
××○と×××○の3拍子と4拍子の図や,3,6,9,12や4,8,12の各倍数を書き出していくことで,子どもたちは12回目にリズムが揃うことを発見していきます。
この後,「12回目に揃ったのはたまたまだね」と投げかけます。すると「たまたまじゃないよ」「もっとあるよ」「24,36回目も揃う」と声があがります。しかし,12から先の世界の見え方は一様ではありません。
「12のセットが」
「セット」という素敵な声があがります。この意味を読解します。
「このセットが,もう一つできると24」
「またセットができると36・・・」
12のセットを何回もコピーして公倍数を探るという見方が生まれてきました。公倍数とセットという言葉は,場面をイメージ化するのにとてもよい言葉でした。
倍数・公倍数の導入場面でした。
昨日は島根県出雲市の校内研修に参加しました。私の算数授業ビデオを上映しながら演習&解説を行う研修です。今回訪問する学校は,数年前から年間2回入っています。少しずつ,しかし着実に先生方の指導力が向上しています。
公立校は新年度になると新しいメンバーが異動してきます。そのフレッシュな先生たちに算数授業の進め方をイメージ化してもらうためにも,4月の早い段階で行うビデオ演習はよい研修方法ですね。
「十字架の中に数を入れて,縦の合計・横の合計が同じになるようにしよう」
このように投げかけます。1・2・3・4・5の数字を1つずつ入れていきます。
先ずは,十字架の真ん中に1を入れたパターンを試します。しばらくすると,「できました」の声がします。問題になったのは,数字の位置を変えたものを,同じと見なすか否かでした。この話題を考えたときに出てきたのは,次の声でした。
「1~5の合計は15」
「真ん中の1を引くと14になる」
「縦・横は(真ん中を除くと)7になる。7になるのは2+5と3+4しかない」
「組み合わせはこれしかないから,場所が変わったものも同じだよ」
その後,真ん中が2の場合を考えます。すると「2は作れない」と声があがります。その理由を,先ほどの声をもとに説明していきます。
「15-2で13」
「13÷2=6あまり1になるから,2つに分けられない」
「(真ん中を除いて)縦の合計が6だと,横の合計は7になるからできない」
さらに,「真ん中が奇数ならできる」という声が続きます。
「奇数-奇数=偶数」
「偶数なら2つに分けられるから,真ん中3は計算できる」
十字架問題を,既習の偶数・奇数とそれらの計算の組み合わせから考えていくことができました。十字架に入れる数値から式化の発想へと広げていける見方が柔軟ですね。
長方形が3段積み重なった図形を提示します。
「一番上の□が奇数になったら当たりゲームをしよう」
このように投げかけ,代表の子どもが3枚の数字カードを袋から取り出します。0,14,12のカードが 取り出されます。最下段のどこに並べても,一番上は偶数になってしまいます。
2回戦も同様の結果になりました。すると次の声があがります。
「偶数+偶数は偶数になるからだよ」
「奇数がないとだめだよ」
そこで,3回戦を行います。今度は奇数の1,13,5が取り出されます。ところが1番上は偶数になってしまいました。子どもからは,次の声があがります。
「例えば5+3=8だから,奇数+奇数は偶数になる」
「あまり1+あまり1をするから,あまりが0になる」
さらに,これらの数を図で説明する子どももいました。〇を使って,5と3を表します。あまり1の部分だけ飛び出す図です。この2つを合わせると,長方形になります。
「5は1飛び出している。3も1飛び出している。2つを合わせると,飛び出しがなくなる」
「一人ぼっちの〇と一人ぼっちの〇を合わせるから,2人ぼっちなる」
〇の図を使うことで,奇数・偶数を知らない友達にも奇数と奇数を合わせると偶数になることが分かりました。
その後,偶数と奇数が混ざらないと1段目は奇数にならないことが見えてきました。
「あまった方が負けゲームをしよう」
子どもたちに投げかけます。ルールは次の通りです。
①2人1組でゲーム
②1人2ます交互に印をつける(じゃけんで勝った方が先につける)
③最後に1ますあまった人の負け
封筒に入ったゲーム用紙を順次取り出し,ゲーム開始です。
封筒には4種類のマス目ゲーム用紙が入っています。ゲームが進行すると,「また引き分け」「全部引き分けだ」という声と「4勝0敗」「3勝1敗」という声が聞こえてきました。
しばらくすると「マス目に秘密がある」と声があがります。なにかに気づいたようです。
そこで,全部引き分けチームのマス目は,28,36,32,24マスでした。一方,勝負がついたチームのマス目は,35,21,37,25マスでした。
このマス目数を見た子どもたちが,数を分析します。
「勝負がつくのは,2でわると1余る」
「引き分けは,2でわるとわりきれる」
マス目の数が,チームによって異なっていたのです。つまり,偶数マスだけのチームと,奇数マスだけのチームがあったのです。
偶数・奇数の学習の1コマでした。