2024年7月27日土曜日

45分授業ビデオで研修

 昨日は出雲市の研修会に参加しました。私のクラスの45分間の授業ビデオを再生しながら,途中で停止して私が解説していく流れの研修会でした。元気な1年生のクラスの算数授業でしたが,先生方は食い入るように学ばれていました。具体的な授業映像があると,理解も一層進みますね。

その後の昼食会で,女性の先生が「夏休みの研修がすごく楽しくなってきました」と言っていただけました。先生が授業を楽しいと思えなければ,子どもも授業を楽しいと思うことはできません。この夏,さまざまな研修会が全国各地やオンラインで開催されています。是非「楽しい研修」に参加し,教師としての力量を高めていきましょう!

2024年7月26日金曜日

夏の研修ツアースタート!

 夏休みに入りました。今日は島根県出雲市の校内研修に参加しています。昨日は,京都の第2向陽小学校の校内研修に参加していました。

明日以降も,兵庫・高知・滋賀・大阪・石川・東京・三重・新潟と研修ツアーが続きます。出雲の先生方は,「研修するって,とってもいいですね」と声をあげられていました。そんな風も思える先生が担任の子どもたちは,とっても幸せです。私の少しでも幸せになれる子どもたちが増えるように,研修会を盛り上げていきます。各地の先生方,お会いできる日を楽しみにしています。

GAKUTOセミナー新潟開催!

10月5日(土)新潟市の新潟テルサを会場にGAKUTOセミナーIN新潟が開催されます。講師は,私の師匠・田中博史先生と私の同志・間嶋哲先生です。教科書をベースに,どのように子どもの主体性を伸ばしていくのかを学ぶ会です。

申込は8月1日からです。以下のサイトから,お申し込みください。

 申込サイト
https://gakuto-sansu-seminar2024niigata.peatix.com



2024年7月20日土曜日

クラスの平均人数

子どもたちに,「関東小のクラスの人数の平均は何人ですか?」と尋ねます。
1年 30人
2年 34人
3年 36にん
4年 32人
5年 31人
6年 35人
子どもたちは,計算を始めます。
(30+34+36+32+31+35)÷6=33
全員がこのように計算を進めます。ところが,計算途中で「多すぎ」と声が聞こえてきました。そこで,この声の意味を共有していきます。
「人数が多くて計算が大変」

すると,この声を聞いた一部の子どもが「あっ!」と声をあげます。それと同時に片手を目の前にあてる仕草をする姿が現れます。一体なにをしているのでしょうか。この姿の意味を読解・共有していきます。

「全部3になってる」
「十のの位が全部3だから,そこを隠す」
「だから一の位だけ計算する」
「0+4+6+2+1+5=18,18÷7=3」
「それってなに?」
「十の位は同じだから,一の位だけの平均を求めている」
「一の位の平均は3。十の位の平均は30だから,合わせて33」

十の位が同じ場合の特殊な事例での平均の求め方を考えました。


 

2024年7月18日木曜日

テストの平均

子どもたちに次の問題を提示します。
「関太君のお母さんがテストの合計が750点を超えたらお小遣いをアップすると言っています。関太君は次に何点をとったらいいですか」
この問題文だけでは,次にとる点数は見えません。「今までの得点は?」「回数は何回?」などの質問の声があがります。
そこでテストの回数が「6回」だったことを知らせます。しかし,回数が分かってもまだ問題は解決しません。次に聞こえてきたのは,「6回の平均を教えて」という声でした。
平均が70点であったことを知らせます。すると,次の声が聞こえてきます。
「70×6で420点」
「次では絶対に無理」
次の段階を見据えた声が聞こえてきます。一方,まだこの声の意味が見えない子どももいます。そこで,まずは「70×6」の式の意味を読解していきます。
「平均が70点だから,それが6回あるということ」
「均していくと,70,70,70,70,70,70をとったということ」
「だから,70×6で420点」
「次に100点とっても合計は520点だから,750点にはならないよ」
「2回でも3回でも無理。4回しないとダメだよ」
「全部100点なら400点だから820点」
「でも,それって大変」

「70×6」の式を読解することで,あと何回のテストでクリアできるのかが見えてきました。しかし,あと4回で100点を取り続けることは大変そうです。そこで,次のように尋ねます。
「あと4回で最低何点とったらいいのかな?」
子どもたちが計算していきます。
「750-420=330点があと必要」
「だから,330÷4で82.5点」
「これならできそう」

2問目も平均を活用した問題を考えました。身近なテストの点数を題材として取り上げることで,子どもたちも興味をもって取り組むことができました。


 

2024年7月15日月曜日

夏休み中の研修会へどうぞ!

 来週から夏休みが始まる学校が多いのではないでしょうか。夏休みは,普段できない授業海前へ向けた研修にじっくりと取り組める期間です。

この夏,多くの学校の校内研修や自治体主催の研修会にお声がけいただいています。私の夏の予定は,ほぼパンパンです。多くは校内研修や自治体研修ですので,一般の先生は参加できません。

一方,地域を問わず参加が可能な研修会もあります。僅かですけど…。以下に紹介します。よろしければご参加ください。

〇7月28日(日)兵庫県洲本市 淡路算数セミナー 13時30分~

                          公開授業あり

Eメール daisukeuematu78@yahoo.co.jp


〇8月5日(月)~6日(火)筑波大学附属小学校 全国算数授業研究大会 10時~

https://www.kokuchpro.com/event/020ae90f6bd7555bbe9ed5497edf3ad3/


〇8月10日(土)~11日(日)東京六本木DMM本社ビル 授業テラス 10時半~

                ※ハイブリッド開催です

https://moveaction2024.peatix.com/view


〇8月31日(土)兵庫県池田市 愉しい算数作つくる研修会 13時~

https://www.kokuchpro.com/event/8d2b590010f96213d1a1037c1be8a8af/


洗い出してみると案外少ないですねえ。その分,夏休みは全国の学校や自治体主催の研修講座に参加します。盛り上げていきますので,お楽しみに!

2024年7月8日月曜日

ずるい!

子どもたちに「的当てゲームをしよう」と投げかけます。4人チームでブロックを指ではじいて的当てゲームを行います。班のチャンピオンが決まったところで,その得点を発表します。1位は1班の8点でした。そこで,この8点の軌跡を尋ねます。
「2+2+1+2+1」
3番目の「+2」と発表された時点で,「えー!」「ずるい!」と声があがります。しかし,1班の子どもたちにはこの声の意味が分かりません。
「ずるい」と声をあげた子どもたちが,2種類の得点集計用紙を手に訴えます。
「ほらあ,3回の班と5回の班がある」
「それはずるいよ」
「均等にしないとだめだよ」
実は,ゲーム回数が班によって異なっていたのです。そうなると,同じ4点でも5回で4点と4回で4点では意味が異なります。これを指摘する声もあがってきました。
このままでは,結果を比べることができません。では,どうしたらいいのでしょうか。子どもたちが,声をあげます。
「バラバラの回数だから,ダメなんだよ」
「1回だとしたらいいんじゃないの」
「1回を基準にして考えたらどうかな」
「1班は5回で8点だから,8÷5をすれば1回の得点が1.6点だ」

ゲーム回数が異なることから,1回あたりに回数を揃えて比べる発想が生まれてきました。この視点で,他の班の得点も1回あたりに直して計算します。
すると,結果は大逆転。3回で7点だった5班が,1回あたり2.333…点で1位となりました。1回を基準にして比べることで,公平・均等に比較できることが見えてきました。平均の見方や必要感を引き出す授業でした!