2020年5月27日水曜日

板書シリーズ6年上巻再版決定! 3年下巻ももうすぐ発刊!

東洋館出版社より今春発刊の「板書で見る全単元・全時間のすべて」小学校6年上巻が,早くも再版されることになりました。これもみなさまのおかげです。ありがうございます。

多くの学校で休校が終わり,
説明を追加
学校再開になります。是非とも板書シリーズの授業を参考に,子どもたちがワクワクする算数授業を展開されてください。
「やっぱり,学校の授業最高!」
こんな声を聞きたいですからね。「遠隔授業の方がよかった…」と子どもから言われたら,困りますからね。

現在,板書シリーズ3年下巻の編集を進めています。下巻は,私の他にも強力な算数授業人が協同して原稿を書いています。
こちらにも,私の授業DVDが付録で付きます。夏頃には発刊の予定です。お楽しみに!

2020年5月11日月曜日

動画撮影のポイント 上級編

子どもたちが愉しく動画を視聴するポイントの上級編です。

・続きを考えたくなる展開案作成
→教科書をなぞるだけ展開や単なる計算練習の繰り返しでは,動画を視聴する子どもたちは飽きてしまいます。そこで,「この続きはどうなるの?」「きまりがありそうだぞ!」「もっと〇〇を変えて実験してみたいな!」と子どもから思わず呟きがあがるような展開案を作成します。これは普段の授業でも同じですね。

・動画台本の作成
→動画撮影用の簡単な台本を作成します。一言一句作成する必要はありません。教師の主な発問や取り上げる予定の子どもの声などを,台本に簡単にメモします。

・動画台本の暗記
→台本を作成したら,そこに書かれた内容の8割ほどを暗記します。すべて暗記できれば完璧ですが,そこまで無理しなくても大丈夫です。いくら完璧に暗記しても,動画撮影していると忘れることもあります。台本は近くに置いておいて,ときどき確認するのは構いません。ただし,カメラ目線を外す時間は必要最小限にします。

・動画の動きのイメージトレーニング
→暗記ができたら,実際にどのように演技をするのか,どのように板書するのかをイメージトレーニングします。実際に目の前に子どもがいるつもりで動きをイメージトレーニングします。

・板書の文字を隠さない
→カメラで教師の板書も撮影します。板書が教師の体で隠れてしまわないように,教師の立ち位置を意識しながら板書します。

・不必要な動きは編集でカット
→動画撮影の際には,教師の無駄な動きが生まれることがあります。例えば「物を取りに行く」動きは,動画視聴する子どもには単に待つだけの時間です。このような無駄な動きがあった場合は,編集でカットします。

愉しい算数授業動画の上級編をお知らせしました。最初は,撮影が終わるまでにかなりの時間がかかります。しかし,慣れてくると短い時間で撮影ができるようになっていきます。また,カメラの前でオーバーアクションで演技することも,気にならなくなります。算数が大好きな子どもたちを増やすために,頑張っていきましょう!





2020年5月9日土曜日

動画撮影のポイント

5月に入っても,学校を再開できない地域がたくさんあります。学校再開ができない地域の中には,教育委員会や学校からの動画配信授業が始まっているところもあります。

動画配信授業を進めるためには,気を付けるポイントがあります。私が参加しているスタディーサプリでは,これまで延べ100時間以上の動画撮影を行ってきました。この撮影では,プロのカメラマンやプロの映像編集担当,プロの動画校閲担当が動画チェックを行います。これらの経験から,動画撮影を行おうと考える先生方に,すぐにできるポイントを,以下にお知らせします。参考にしていただけたら幸いです。

・板書の文字は大きめに書く
 →スマホで動画視聴する子どもがいます。スマホで見ることを考えると,文字の大きさは大きめにします。
・教師の視線は常にカメラに向ける
→画面の向こう側にいる先生が,常に自分を見ている画面構成が臨場感につながります。
・教師の動きはオーバーアクションで
→画面を見つめる子どもに,言葉だけで思いを伝えることは至難の業です。オーバーアクションで,言葉を補完します。
・小まめにノートに考えを書いたり,考えさせたりする場を取り入れる
→一方的な講義では,子どもは飽きてしまいます。小まめに子どもが活動する場面を取り入れます。これは,普段の授業でも一緒ですけど…。
・教師から子どもに問いを投げかけた後は,3秒ほど間を空ける
→「…はどうなるかな?ビデオを止めて考えよう」などと投げかけます。動画を止める時間などを考えると,3秒以上の間が必要です。
・板書をノートに写す場面を設定する
→教師の話を聞いているだけでは,子どもの手元にはなにも情報は残りません。「ここまでのところを,ビデオを止めてノートに写しましょう」などと投げかけ,ノートを書く場面と時間を保障します。これも,普段の授業と同じですね。
・問いを投げかけた後は,子どもの声が聞こえる演技をし臨場感をもたせる
→「〇〇という声が聞こえたよ。〇〇という声をあげた友だちの気持ちは分かるかな?」などと投げかけます。問いに対する予想される子どもの声が聞こえる演技をします。この声を,その後は考えの読解場面へとつなげていきます。
「えっ,きまりが見えるの?どこに見えるの?」などという投げかけもします。これらも,普段の授業通りですね。
・1本の動画は20分程度
→1本あたりの動画時間は20分以内が妥当です。小まめに動画を止めて,ノートに考えを書く場面などを取り入れると,実質40分程度の授業時間になります。また,目の疲れを考えても20分程度が妥当です。

具体的授業動画をご覧になりたい方は,スタディーサプリの私の動画を参考にされてください。スタディーサプリのアドレスは以下の通りです。
https://studysapuri.jp/course/elementary/

動画配信授業でも,子どもから「算数が愉しい」という声が聞こえる授業を作っていきましょう!