2018年8月18日土曜日

全国学力状況調査と授業改善

夏休みも,残り2週間あまりとなりました。7月末には,全国学力状況調査結果が発表されました。発表後,全国の先生方とお会いする機会が何度もありました。多くの先生方が,その結果に一喜一憂する姿が見られました。

ある県の校長先生と,学力状況調査について話をしていた時,次のようなことを話されていました。
「全国学力状況調査結果は,県内の市町村でかなりの差があります。また,一つの学校の中でも,クラスによる差があります。あるクラスは突出してよい結果を出しています」

ここまでは,よくある話です。クラスによる差があるのは,当然です。さて,先の校長先生の話は続きます。

「突出して結果がよいクラスの授業を見たんだけど,まったく普通の授業なんだよね・・・」

この話は,果たして一部のクラスだけの話なのでしょうか・・・。全国学力状況調査の目的は,授業の改善です。その改善のゴールは,「主体的・対話的で深い学びのある授業の改善」です。ところが現実は,授業の改善と全国学力状況調査の結果が比例していない事実があるのかもしれません。

現在の全国学力状況調査で,教師の授業改善の質を測定することはかなり難しいと私は考えています。本当に大切なことは,「主体的・対話的で深い学びのある授業の改善」を進めることです。この趣旨の授業を夏休み明け,子どもたちに提供できるように残りの2週間,作戦を練っていきましょう。

「主体的・対話的で深い学びのある授業の改善」を進めるための具体的授業創りのスッテプを12の視点にまとめて,来年,単著として発刊したいと考えています。現在,執筆中です。もうしばらくお待ちくださいね!