子どもたちに「具体と抽象クイズを作ろう」と投げかけます。
具体と抽象の世界を往還できる能力を鍛えることが大切であると,明治大学の齋藤孝氏も述べています。その斉藤メソッドを算数授業にも取り入れてみました。
先ずは「正三角形」「正方形」「正五角形」「正六角形」と板書します。この言葉から「要するに」なにが見えてくるかを考えます。「正多角形」と抽象化できることが大切です。「正」がついた具体例なので,単なる「多角形」では抽象化が不十分と言うことになります。
2問目は「角柱」から「例えば」の事例を考えます。角柱なので円柱を事例にすると間違えになります。
3問目は「面積の公式」から事例を考えます。
4問目は「2,3,5,7,11,13,17」の事例を抽象化します。
5問目は「12の約数」から事例を書き出します。
6問目は,算数以外のジャンル問題です。「手塚治虫作品」から具体例を考えます。
この後は,自分でも問題作りに取り組みました。具体と抽象を的確に言語化できる力は,算数に限らず社会生活を送る上で必須の力ですね。