2016年12月16日金曜日

新刊本「算数の授業の腕を上げる51の技」(明治図書)発刊のご案内

間もなく冬休みです。忙しかった日々も,一段落がつく次期です。

さて,来年春(2017年)に明治図書から新刊本を発刊します。現段階の仮題は「算数授業の腕を上げる51の技」です。この本は,春に刊行した「算数授業つくりはじめの一歩」の続編とも呼べるものです。「はじめの一歩」が算数授業つくりの初級編だとしたら,本書は中級編とも呼べるものです。子どもの深い学び・アクティブな姿勢を引き出すための授業の創り方を紹介しています。

 目次は次の通りです。子どもがアクティブに動き出す授業は,形式に子どもを当てはめることでは実現しません。子どもが「実験したい」「この続きを調べたい」と追究意欲を感じるような授業創りが必要です。そのための51の技を紹介しています。来春の発刊をご期待ください。

序章 算数授業の腕前次第で子どもは変わる
  アクティブに育った子どもは授業を創り出す
  導入で8割が決まる算数
  呟きを活かす教師・活かせない教師

1章 子どもの問いを引き出し、つなぐ腕を上げる4の方法
  1 友だちの考えとのズレを引き出す
  2 予想とのズレを引き出す
  3 感覚とのズレを引き出す
  4 既習事項とのズレを引き出す

2章 課題づくり・発問の腕を上げる12の方法
  5 先行知識で対応できない仕掛けをつくる
  6 似て非なる2つの課題を扱う
  7 情報を整理し過ぎない
   8 認識の曖昧さを自覚させる
   9 安定感を崩す
  10 自由実験で仕掛ける
  11 拡がりのある課題で仕掛ける
  12 大量の情報を提示する
  13 見せ方を変える
  14  条件不足にする
  15 関係がありそうで本当はない2つの課題を扱う
  16 答えがない課題を扱う

3章 子どもを見る腕を上げる4の方法
  17 算数が苦手な子どもに注目する
  18 先行知識をもつ子どもをゆさぶる
  19 「わかりました」に騙されない
  20 瀬戸際に立たせることで意思表示させる

4章 話し合いづくりの腕を上げる10の方法
  21 マイチョークで参加意欲を高める
  22  板書した子以外の子どもを巻き込む
  23  気持ちを語らせる
  24 「わからなさ」を表現させる
  25  本時のポイントを全員に再現させる
  26  念押し発問で話し合いをまとめる
  27  子どものつぶやきをキャッチする
  28  価値あるつぶやきを共有化する
  29  一般化の考えを使わせる
  30  教師が親切に解説しすぎない

 5章 ノート指導の腕を上げる5の方法
  31 「思考の検索先」という意識で指導する
  32 ていねいさと自由さのバランスをとらせる
  33 振り返りの目的を意識させる
  34 振り返りでは目標数値を提示する
  35 ノートはその日に返す

6章 数学的な考え方を育てる腕を上げる7の方法
  36  相反する意味「だったら」
  37  混沌からアクティブの「例えば」
  38 実験範囲の拡張「たまたまじゃないの」
  39 表現したいことの高まり「絶対に」
  40 一般性の吟味「もし…だったら」
  41 素直な疑問「でもさあ」
  42  数学的な考え方への確信「やっぱり」

7章 板書の腕を上げる6の方法
  43  検索インデックスとなる1行目にこだわる
  44  めあての扱いを工夫する
  45 まとめの扱いを工夫する
  46 子どものつぶやきを色チョークで明示する
  47 1時間の流れを1枚で見せる

8章 教科書の使い方の腕を上げる4の方法
  48  教科書の見せ方を変えてみる
  49  教科書の考え方を予想させる
  50  公式・まとめの間を埋めてみる
  51  練習問題の進め方を工夫する