2026年2月27日金曜日

美術館の定理!

 今日は6年生最後の参観日でした。美術館の定理を公開しました。

「□角形の美術館があります。最低,何台のカメラがあれば,完璧に監視できますか」

この問題を提示します

。三角形,四角形,五角形は1台で監視できます。とろこが,六角形になると,カメラは最低2台必要になります。ここまでの事実から,「2が3つ」と声があがります。きまりに気づいた声です。

「1台,1台,1台と来たから,次も2台,2台,2台となる」

「九角形になったら3台になる?」

子どもたちから,変化のきまりへの気づきの声が生まれてきました。

その後,七角形,八角形と順次実験します。八角形に3台バージョンがあるのではないかで盛り上がり,九角形までは進めませんでしたが,子どもたちが前のめりになった最後の参観でした。


2026年2月26日木曜日

平方根への道

 

「16個の点があります。点と点を直線でつないで,正方形を作ります」
自由に正方形を作図します。しばらくすると「3つしかない」「4つあるよ」「5つあるよ」と声が聞こえてきます。
簡単に作図できるのは,1辺の長さが1㎝,2㎝,3㎝の正方形です。面積は,それぞれ1×1,2×2,3×3と立式できます。

4つ目の正方形が,板書下段左の図形です。面積は2㎠です。この正方形を,先ほどまでのような1辺×1辺の式にできるのかを考えます。定規で辺の長さを測ると,1.4㎝と1.5㎝の子どもに分かれました。それぞれを計算すると,ぴったり2㎠にはなりません。そこで,1.4㎝と1.5㎝の間の数値を探っていきます。最終的に,1辺が1.4142㎝が近似値になることが分かりました。

次に,5つ目の正方形を考えます。面積は5㎠です。先ほどと同様に,5㎠になる近似値を求めていきます。最終的に,1辺が2.236㎝を見出しました。

中学校数学の平方根につながる授業でした。


2026年2月25日水曜日

どの組み合わせが多く出る?

 ○3個,□2個,△1個が書かれたサイコロを2つ用意します。そして,次のように尋ねます。

「サイコロ2個を同時にふります。どの組み合わせが一番多く出ますか?」

子どもからは「○○に決まっている」と声があがります。なぜなら,「○が一番多いから」です。子どもたちは自信満々です。

そこで,実際にサイコロを振って実験します。1人20回振ります。その後,各組み合わせの数を計算します。

子どもたちが一番多くなると予想した「○○」は148回でした。一方,「○□」は175回です。子どもからは,「なんで?」と大きな?マークが浮かんできます。

しばらくすると,「○□は○□と□○がある」と声があがります。この声で,「あー」という反応と,「どういうこと?」という反応の2つが生まれてきました。この声の意味を時間をかけて読解していきます。

「サイコロに①と②と記号をつけます。①が□で②が○と①が○で②が□は別々になる。でも,カウントは○□に入る」

「○○は①が○,②が○の1つしかないから少ない」

「○と□をつなぐと,○○は3パターン。○と□は6パターンの繋ぎ方がある」

「□○と○□は別々に出るから2倍。でも合計は同じ□○に入る」

少しずつ,この不思議な仕掛けが解明されていきました。最後は,ペア説明とノート記述でこの論理を再現・定着しました。

大人も騙される仕掛けのある授業でした!


2026年2月24日火曜日

授業のどこに注目するのか?

 今週末2月28日(土)に大阪府吹田市で,「子供が愉しむ算数授業研修会」が開催されます。大阪と和歌山の若き算数人が進める研修会です。

同じ授業を見ても,なにかが見える人と見えない人がいます。この背景になるものを,研修会を通して解き明かしていきます!

詳細は,以下のちらしをご覧ください。

申し込みは以下のアドレスからどうぞ!



2026年2月22日日曜日

授業テラスで授業を公開しました!

 昨日は,授業テラスで私のクラスの授業公開を行いました。6年「比」の第1時間目を公開しました。

前半は関数的な見方を引き出す展開です。そこに比の要素はありません。後半にある仕掛けで,一気に子どもたちの見方を転換していきます。そこから,子どもたちから比の見方が生まれてきます。この展開で,教科書2時間分の内容が1時間目に子どもから生まれてきました。

6年生なのに素直な子どもたちの姿に,多くの先生方から称賛の声があがりました!

愉しい算数授業創りのポイントは,教材開発と仕掛け,そして気づき力ですね!

2026年2月19日木曜日

ニュージーランドの学校事情

 ニュージーランドの公立小学校を訪問しました。日本とはかなり異なる部分もありました。

1クラス定員は24名前後です。理想的な人数です。

これまではグループワークで授業展開を進めていたそうですが,数年前から一斉授業も取り入れているようです。一斉授業は,どちかというと教師からの一方的な説明が中心でした。こちらは日本の志の高い先生の授業レベルの方が上ですね。

学校の敷地は,すさまじく広大です。大きな木の上に引っかかったボールを,木の上まで登って取っている子どもがいました。逞しさはニュージーランドの子どもの方が上かもしれませんね。



2026年2月7日土曜日

最後の公開授業!

6年生最後の公開授業研究会が開催されました。
「どこの丸からスタートしたら,一筆書きが完成するかな?」

最初に提示したのは,板書①の図形です。この場面で子どもたちは「真ん中の丸」という共通点に気づきます。

このきまりが一般化できるのかを,②の図形で実験します。この図形も,「真ん中の丸」からスタートすることで完成できました。この共通点は,一般化できそうです。

次に,③の図形で実験します。真ん中には3つに丸があります。左,真ん中は完成できます。一方,左端はできません。M子は何度もその丸から完成できのかを試していました。しかし,それは無理でした。

すると,「丸から3方向」と声があがります。新たなきまりに気づいた声です。
「一筆書きができるのは,上,横,下と3方向に辺がある」
「できないのは,横,下と2方向しかない」
「②の図形も,できるのは3方向」
「①の図形も,できるのは3方向」

③で見つけた新たな共通点を,②①と他の図形にも拡大して考えることができました。
一筆書きの一つの定理を見つけた授業でした。



 

2026年2月6日金曜日

算数授業公開&解説セミナー

 2月28日(土)に授業テラス主催の私の授業公開&解説セミナーが開催されます。6年生「比」の授業を公開します。

詳細,お申し込みは以下からお願いします。

https://peatix.com/event/4854909/view?dlvid=a3fd787c-9793-4875-b215-cb66db4ac2fe&utm_medium=email&utm_campaign=pod-11433527&utm_content=5588415&utm_source=follow-organizer&sltid=0



授業のどこに注目するのか

2月28日(土)に大阪府吹田市で「算数授業のどこに注目するのか」をテーマとして研修会が開催されます。

授業を進める際に,教師はどこを見ているのでしょうか? また,なにを見ているのでしょうか?

授業を見る目の高い先生は,授業力も高い傾向があります。授業ビデオを通して,注目点を明らかにしていきたいと考えています。お申し込み・詳細は以下からお願いします。

https://www.kokuchpro.com/event/c35054767e6e44c46037c0dde6303eb1/



2026年2月5日木曜日

借金はマイナス?

「正の数,負の数を使ってすごろくをしよう」
このように投げかけます。-6から+6までの数字カードを作成します。2人1組でそのカードを1枚ずつ表にしていきます。すごろくには,-12から+12までの数字が順に書かれています。カードをめくって,そこに書かれた数字分だけコマを進めます。+のカードは右方向,+のカードは左方向に進みます。これはそれほど難しい内容ではありません。

次に,ルールを追加します。「+」「-」の演算記号カードを追加します。演算記号カード,数字カードの順にめくっていきます。

代表の子どもが,「-」「-6」のカードを引きました。0-(-6)となります。コマの位置を巡り,ズレが生まれます。「-6だね」「違うよ,+6だよ」という真逆の声です。
「-は借金ってこと。だから借金が増えるんだよ。-6」
「-6の借金が減るってことじゃない。だから,増えるんだよ」
「どういうこと???」

「-」を借金という言葉に置き換えことで,子どもの頭の中はかえって混乱してしまいました。そこで,「借金」という用語を使わず考えていくことにしました。

「+は前に進む。-は反対の左に進む」
「-で左に向く。次の−6で向きを反対に変えて6進む」
「後ろ向きに6進むと考えればいい」
「だから,-で左に向いて,-6は反対だから右に向いて進む」

演算記号の進む向きと,正の数・負の数の進む方向を組み合わせて考えることで,少しずつ「0-(-6)」の動き方が見えてきました。

中学校数学だと,機械的に「-と-は+になる」と教えられることもあるようですが,そこにはこんな意味が隠れているのです。


 

2026年2月3日火曜日

きまりはないの???

「正方形を□個くっつけた形を作ります」
2個つなげた形を作図します。自然と「1種類だ」と数値化の声があがります。それと同時に,「似た勉強したぞ」「No.89でやった」などの声が聞こえてきます。種類数を式化できるのではないかという思いの表出です。

そこで,3個つなげた場合を考えます。結果は3種類。ここから「個数−1」というきまりの声があがります。

そこで実験開始です。結果は5種類です。「個数−1」は当てはまりませんでした。しかし,ここであらたなきまりの声があがります。
「種類数が1から2,2から5と+1,+3となっている」
「だから次は,+5だから10種類」

子どもたちの多くは自信満々です。そこで,実験開始です。結果は,12種類。またまた子どもからうまれたきまりは当てはまりませんでんした。

こんなことを繰り返しながら,6個バージョンへと進んでいきました。


 

お向かいさんは180度?

 円の中に四角形を作図します。底辺の左は90度,右は70度で四角形を作図します。完成した図の上にできる角度は,どの子どもも110度と90度になりました。作図した円の大きさは,四角形の形は異なりますが,角度は全て同じ組み合わせになりました。

「なんで?」

疑問の声があがります。「四角形は角度が360度になるからだよ」と声があがります。しかし,これは正確な理由ではありません。すると今度は,次の声があがります。

「お向かいさんの角度の合計は180度になっている」

「本当だ」

「なんで?」

お向かいさんが180度になるのも,どの子どもたちの図形も一緒でした。この理由が不思議です。そこで,この理由を考えていきます。

しかし,これは難問でした。少しずつヒントを出しながら乗り越えていきました。

「中心から頂点に線を引くと,二等辺三角形ができる」

「だから,そこの角度は同じになる」

「それぞれの角度に印をつけると,合計は360度」

「同じ角度が2セットずつあるから,1セットは180度」

「そうか,お向かいさんの角度も同じセットがある」

時間をかけて,これらの言葉を共有していきました。

最後は,底辺の両端の角度を変えても180度になるのかを実験しました。