2016年10月6日木曜日

高知の逞しい子どもたち 最高でした!

先日,高知の小学校に訪問しました。全校児童600名を超える学校です。午前中は,全クラスの算数授業を参観しました。どのクラスからも,素直で元気な子どもたちの素敵な声が聞こえてきました。このような声が生まれる背景にあるのは,4月から算数授業を指導している先生方の力量の高さにあります。教師の指導力で,子どもたちはぐんぐん成長していきます。

午後は5年生の子どもたちに,「偶数・奇数」の授業を行いました。「1~5の数字カードを全部使って,カードの間に+・-を入れて計算をしよう」と投げかけました。まずは,答えが最大になる数を尋ねます。これは「1+2+3+4+5」で15となります。次に,最小の答えを計算をせずに予想をさせました。「0」「1」「4」と予想にズレが生まれます。ズレを感じた子どもは,一気にアクティブになります。ここから先は,子どもたちに自由に実験を任せました。
「13ができた」「7ができた」と,実験開始後,声があがります。さらにしばらくすると,「4はできないなあ」「4は無理なの」と呟きがあがります。答えが見つけられた式を,子どもたちに板書させます。板書が終わると,子どもたちが次々と手をあげてきます。「きまりがある」と声があがります。「奇数の答えはあるけど,偶数の答えはないよ」「偶数の答えは出ないね」と,この問題の秘密を発見した声が生まれてきます。以前に学習した「偶数・奇数」の言葉を使って,見つけたきまりを分かりやすくまとめることができました。
実験開始前の子どもたちは,15までの答えを見つけられると考えていました。ところが実際に実験をすると,奇数の答えしか生まれないのです。予想とのズレに出会うことが,子どもたちにきまりを発見させていったと考えられます。素敵な子どもたちと,楽しい算数授業ができた1時間でした。

こんな素敵な出会いのあった高知で,12月24日(土)に全国算数授業研究会高知大会が開催されます。私も公開授業を行います。是非,ご参加ください。
詳細は,次のアドレスまで。 http://shisanken-kochi.jimdo.com  から「全国算数研究大会」をクリックして申し込みください。