2017年12月5日火曜日

重視される数学的な見方・考え方

2020年版学習指導要領算数科の目標の冒頭に,次の言葉があります。
「数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次の通り育成することを目指す。」
 その後のページでも,繰り返し登場してくるのが「数学的な見方・考え方」です。次期学習指導要領では,数学的な見方・考え方を授業の中で働かせることが重視されているのです。

 では,数学的な見方・考え方の具体像はどのようなものでしょうか。これも学習指導要領解説書で次のように説明されています。
「事象を数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え,根拠を基に筋道立てて考え,統合的・発展的に考えること」
 その後も,この言葉が繰り返し登場してきます。しかし,上記のように説明されても「うーん,よくわからない」「どういうこと」と感じる先生も多いのではないでしょうか。また,実際の授業ではどんなことに気をつければいいのでしょうか。具体的な授業を構想する段階になると困ってしまう先生も多いのではないでしょうか。

「数学的な見方・考え方」を含め,次期学習指導要領について具体的な授業とつなげた解説本を来春,明治図書から出版します。詳細は,後日お知らせします。

 また,「数学的な考え方」についての公開研修会が次の通り行われます。
2月10日(土) 筑波大学附属小学校公開研修会 算数科分科会
 この分科会で,私は学校側の立場として提案を行います。数学的な考え方を重視した授業でのポイントや現場の先生方に気をつけてもらいたい注意点などを提案します。こちらもお楽しみに!