2年生「たしざん⑵」の授業のその後です。
子どもたちは,十の位同士のたしざんを,位分け分けの計算方法で取り組みました。この方法では,「99+81」「25+78」の計算は面倒になると,多くの子どもは考えていました。ところが,実際に計算をしてみたら案外簡単なことを子どもたちは実感しました。
そこで,次のように投げかけます。
「百の位になっても,位分け分けはできるかな」
この段階では,「できるけど,難しそう」「できるけど簡単」の両者の声があがりました。子どもたちは,簡単レベルとして100+100,難しいレベルとして125+45,165+186の計算を考えました。
この中の,125+45の式を位分け分けで計算してみることにしました。
位分け分けの数の分け方の1つが,125を100と20と5に分け,45を40と5に分ける方法でした。そこで,なぜこのように分けたのかを子どもたちに考えさせます。
「百の位,十の位,一の位と分けたんだよ」
「位で分けると計算がしやすいでしょ」
「位で分けると,位分け分けも,筆算も計算がしやすいでしょ」
位分け分けの話題をしているのに,子どもたちの話の中から「筆算」の話題が出てきました。そこで,なぜ筆算の話題が出てきたのかも考えさせました。
「筆算も一の位,十の位,百の位と計算するから,位分け分けと同じ」
「計算の順番も,筆算と位分け分けは同じだよ」
「だから,筆算と位分け分けは親友なんだよ」
子どもたちがこれまでに取り組んできた「位分け分け」の計算方法も,「筆算」の計算方法も計算の仕方は共通しています。百の位の計算に取り組むことで,子どもたちはその共通点に気付くことができました。さらに,「位分け分け」と「筆算」の計算方法を「親友」という言葉で表すことができました。子どもらしい素敵な表現で両者を結びつけることができました。