算数の的当てゲームでは,友だちの数を増やしていくときれいな丸(円)ができそうだと子どもたちは考えました。そこで,この時間は,友だちの数をもっと増やしたらどうなるのかを実験していくことにしました。
3年2組の人数は,私を含めると32人です。中心から半径5㎝の場所に友だちを立たせることにしました。子どもたちは定規を慎重に中心に当てて,半径5㎝を測定していきます。定規の位置を正しく置かないと,的当てをする友だちの位置に不公平が生じてしまいます。
苦労しながら,子どもたちは32人分の友だちの丸を描いていくことができました。子どもたちからは「メリーゴーランドみたいだ」「まん丸になってきた」と感動の声があがります。
そこで,その感動をさらに高めるために3年1組の32人を追加することにします。この活動に対しても,「楽しい楽しい」「100人もやりたい」と声が聞こえてきます。子どもたちの多くは,的当て作りを楽しんでいるようです。
子どもたちの声に応えて1年生66人分を追加することにします。すると今度は「イエーイ」「楽しい」と「キャー」「具合が悪くなる」という相反する声が聞こえてきました。
コンパスとの出会いは,この後に行いました。苦労をした体験をあったからこそ,子どもたちはコンパスで数秒で円を作図できるすばらしさに感動をしていました。