3年生「円と球」の導入場面です。
子どもたちに,次にように投げかけます。
「4人で的当てをします。4人はどこに立たせてあげますか」4人が立つ位置を子どもたちは様々に考えました。右のように4人を立たせると,位置によって的までの
距離が異なります。平和主義の子どもたちは,これでは不公平だと考えました。
な的当てができることが見えてきました。
4人の公平な立ち位置が明確になりました。そこで,今度は次の投げかけを行います。
「あとから4人やってきました。この友だちをどこに立たせてあげますか」
多くの子どもは,右(緑)のように友だちの位置を決めました。この立ち位置に対して,「そうそう!」という声と,「だめ」という相反する声があがってきました。
そこで,「そうそう」と考えた子どもたちの気持ちを読解します。
「的から緑までの長さは,どこも20㎝だから同じ長さ」
先ほど,子どもたちがこだわった同じ長さを意識した位置です。これなら公平です。ところが「不公平だよ」と声があがります。その理由を聞いていきます。
「緑は公平。黒も同じ長さで公平。でも全員まとめてみたら不公平」
「遠い人と近い人がいるから,長さを揃えないと公平にならない」
8人全員で考えないと,公平な立ち位置にはならないことを子どもたちは指摘をしてきました。そこで,公平になるように後から来た友だちの位置を修正していきます。すると,左の赤・青
丸のようになります。これなら,最初から立っていた黒丸と長さが揃います。これなら公平な的当ができます。
円との出会いを的当てで取り組んだ1時間でした。