2018年11月9日金曜日

数学的な見方・考え方を高める研修

京都府向日市第2向陽小学校で「学力向上システム開発校」の研究発表会が行われました。「数学的な見方・考え方を養う」ことを研究主題にした発表会でした。

4年生と5年生の公開授業7クラスが行われました。どのクラスからも,子どもたちの素敵な呟きが聞こえてきました。また,先生たちが子どもの呟きに耳を傾け,授業の舞台に載せていこうとする姿も見られました。参加された多くの先生方も驚かれるレベルの高さでした。


学校研修の難しいのは,学校全体で研修レベルが高まらないことです。一部の先生だけががんばるものの,その他の先生がなかなかついてこないということがよくあります。
しかし,第2向陽小学校は先生方の質が違います。どの先生方も,研修に対するモチベーションが高いのです。研修で学んだことをすぐに実践に移すスピードの速さに,質の高さの要因があるのです。すぐに学んだことを実践することで,子どもの変化がすぐに実感できます。すると,もっと子どもの質を高めたいと先生方に研修に対するやる気が生まれます。
これは,2020年学習指導要領がめざしている主体的・対話的で深い学びの授業改善の姿と同じです。主体的・対話的で深い学びは,子どもではなく教師にこそ必要な姿勢なのです。

第2向陽小の先生方は,研修を愉しんでいます。それは子どもの変化を実感できるから楽しめるのです。スピード感や研修内容を全ての先生方で共有するシステムもあります。これらの手だてで,教師が研修を愉しんでいます。そのことで,子どもも算数を愉しむようになるのではないでしょうか。

すぐにやる・できるまでやる・納得するまでやるという