
「㎝があるなら,cgもあるんじゃないかな」
「それなら,かさのcLもありそうだね」
「まって,dLはあるでしょ。だったら,dmやdgもありそうだね」
これまでに子どもたちは,単位の共通点に気付いてきました。それらを「m3兄弟」「k3姉妹」と名付けてきました。その発想を,単位の空白部分にも当てはめたのです。すばらしい発想力です。子どもたちは,「c3兄弟だ」「d3兄弟だ」と盛り上がっていきます。「cL」「dm」などは実在する単位です。子どもたちは,前時の学習から類推して新しい単位の存在を発見したのです。
すると,子どもの発想はさらに広がります。
「だったらt(トン)3兄弟もあるのかな」

「それならt3兄弟だ」
「ここにトンカツも入れたら,t4兄弟だ」
「でもさあ,重さのtはtだけで他の単位の字がついていないから,これはないかも」
子どもたちは,tにも兄弟関係があると考えたのです。この発想も,それまでの学習から類推して考えたのです。この発想力も素晴らしいですね。さらに,食べ物の「トンカツ」まで入れて「t4兄弟」とは私もびっくりです。
t3兄弟は実在はしませんが,子どもの発想力の広がりは本当に素晴らしいものがありました。