
これらの学習を経て,子どもたちは筆算と出合います。前者の方法は,外国式と呼ばれる写真左側の式につながります。
後者の方法は,日本式と呼ばれる写真右側の式とつながります。
2つの筆算の簡便さを,子どもたちは話題にして単元後半の授業が進んでいきました。

一方,子どもたちの考えにズレが生まれたのは外国式の筆算です。左の黄色い部分は,(十の位の)0×70の答えを書く部分です。この場所に,0を何個書くのかで子どもたちの考えにズレが生まれました。
「0は2個でしょ」
「えっ,3個だよ」
「違うよ,4個だよ」
多くの子どもたちは,この段階ではほぼ直感で考えていました。しかし,ズレを感じた子どもたちは,再度,0の数を見直す活動に入ります。しばらくすると,「やっぱり3個だ」という声が多くあがってきました。一方,なぜ0が3個なのかがはっきりとしない子どもたちもいました。
0が何個なのか,本当に3個なのか子どもたちが話し合いを進めます。
「ここは,00×70の答えでしょ。0が3個あるから,000」

「0×0の答えは0。十の位の0×0は答えの十の位の0・・・」
黄色い部分の答えは,00×70の式の答えを書く欄です。そのことをもとに考えると,000と書くことの妥当性が見えてきます。0も000も,数としての大きさは同じです。しかし,式の論理を大切に考えていくと,000と考えることの意味が見えてくるのです。
3年生の子どもたちの,論理展開の奥深さを実感した時間となりました。