2020年8月31日月曜日

902-78はできない?

子どもたちが考えた難しい度アップ問題,「902-78」に取り組みました。


当初は「簡単」と多くの子どもが考えていました。ところが,いざ計算をはじめ見ると「えっ?」という悩みの声が聞こえてきます。

そこで,どこがお悩みポイントかを全員で考えることにしました。


902-78で一の位の計算は2-8で引けないでしょ。だから今までは十の位から借りてきたでしょ。でも,十の位が0だから借りられない」

「十の位が0だから,なんにもない」

「だから10を借りられない」

 


 これまでは十の位の数字が「4」「5」などすぐに借りられる数値でした。しかし,この問題の十の位は「0」なので借りたくても借りられないのです。お悩みの原因分析ができました。


すると,「だから,この計算はできない」という声があがってきました。こう考えるのも,2年生らしい素直な反応です。ところが,この声に対して,次の声があがってきます。


「だったら,百の位から借りればいいよ」

「百の位の9から十の位に10を借りる。そこから一の位に10をあげれば引ける」

「だから十の位は109になる」

「えっ? 十の位の10を一の位にあげるから十の位は0になるんだよ」

 

 今度は十の位から一の位に繰り下げたあとの残りの十の位の数値が,「9」か「0」かが子どもたちの問題となりました。


「一の位に10あげるから十の位の10はなくなる」

「だから十の位は0だよ」

「十の位に借りた10は本当は百円でしょ。それは10円が10個」

「そうそう。その10個の10円の中の1個を一の位に貸す。十の位には10円が9個残っているから,十の位は9だよ」

 

 繰り下がりの数値をお金の両替に例えることで、十の位の数字の問題を乗り越えていきました。902-78は「難しい度アップアップ問題だ!」と最後は結論が出た問題でした。