「1000に近い方が勝ちゲーム」で,最後に残されたカードは,「578+522」です。この計算カードの繰り上がり回数を,2回と考える子どもと3回と考える子どもに判断が分裂します。ズレが生まれたのです。
先ずは,「くり上がり2回」と考える子どもたちの気持ちを読解します。
「一の位は1+8,百の位は5+5で繰り上がる」
「だから,繰り上がりが2回ある」
パッと見ると,一の位と百の位が繰り上がることはすぐに見えてきます。しかし,この読解の後,「でも」「そうじゃなくて」という声が多数聞こえてきます。
まだ繰り上がる場所があるという声です。しかし,実際に計算を行わないとその真偽を確かめることはできません。そこで,ノートに「578+522」を計算することにしました。
筆算で計算する子ども,位分け分けで計算する子どもがいました。
位分け分けで計算すると,繰り上がりの回数が一の位と百の位にあることは分かります。しかし,十の位が繰り上がることは,見た目では分かりにくいことを子どもたちも実感します。
「筆算みたに繰り上がりの数が書いてないから,分かりにくい」
「十の位は,繰り上がっていないように見える」
「横に計算すると,分かりにくい」
一方,筆算については次の声が聞こえてきます。
「筆算は,繰り上がりが分かりやすい」
「十の位も1+7+2で10だから繰り上がるね」
「筆算は,一の位も十の位も百の位も縦に計算するから分かりやすい」
「くり上がりの回数は,縦に計算する筆算が分かりやすいね」
繰り上がりの回数に着目することで,筆算のよさに子どもたちは気付くことができました。
「1000に近い方が勝ちゲーム」結果は,「499+499」という結果だったチームが1000から2オザ差の988オザでチャンピオンとなりました。