子どもたちは,一生懸命に縦と横のたこ焼きの数を調べていきます。
縦23個,横12個のたこ焼きが並んでいることが分かります。では,ここから先はどのようにしてたこ焼きの数を求めるのでしょうか。
「かけ算で計算する」と声があがります。しかし,これまでに子どもたちが学習しているのは,かける数が一の位のかけ算のみです。
そこで聞こえてきたのが,「サクランボにしたらいい」という声です。位毎に数字を分ける計算方法です。1年生のたしざんの学習から取り組んでいるアイディアです。これなら計算できそうだと子どもは考えたのです。
最初に子どもから生まれたサクランボ計算は,23も12も分解する方法です。左のように位毎に分解し,20×10+3×2=206となります。「両方サクランボ」と子どもたちが名付けた分かりやすい方法です。
先ほどの両方サクランボとは,答えが異なります。一体これは,どういうことでしょうか。子どもたちの頭の中も混乱してきます。
この後,37×17,15×42を「片方サクランボ」「両方サクランボ」で計算していきます。「片方サクランボは計算が早くできる」「式が短くていい」と声があがります。両方サクランボに対しては,「時間がかかるけど正確」と声があがります。
未習の計算を,既習の計算方法を活用することで乗り越えることができた1時間でした。