2023年8月29日火曜日

ぴったり10を作ろうゲーム!

 「10を超える数」単元の布石として,「ぴったり10を作ろうゲーム」を行いました。クラスを2チームに対抗戦を行います。

じゃんけんを行い,パーで勝つと3点,チョキで勝つと2点,グーで勝つと1点ゲットできます。合計点がぴったり10点に先になった方が勝ちというゲームです。

ゲームを進めていくと,素敵な呟きが聞こえてきます。ベートーベンチームは1回目に2点獲得しました。2回目に勝った時には3点獲得です。すると子どもから次の声が聞こえてきます。

「5点だ」

「2+3で5点だ」

合計点を求める式を説明する声が聞こえてきました。さらに,次の声も聞こえてきます。

「あと5点で勝ちだ」

「5+5だから10だね」

「10−5でも5点だね」

残りの点数を計算する声も生まれてきました。素晴らしい見方・考え方ですね。

その後,ゲームは進みベートーベンチーム7点になりました。すると今度は次の声が聞こえてきました。

「あと3点だ」

「10−7で3点だ」

「7+3=10だから3点だ」

「パーを出せば勝てるね」

「チョキとグーでも勝てるね」

ぴったり10点になるじゃんけんの組み合わせパターンを考える声です。先を見通すよい見方・考え方です。

最終的には,ダイヤモンドチームが先に10点を獲得しました。計算上は10点になりますが,じゃんけんのたびに獲得したブロックでもその数を確認します。さて,子どもたちは10個をどのように並べるでしょうか・・・。

多くの子どもたちは,5個を2列に並べました。この並べ方だと,5個と5個で10個あることが分かりやすいと感じたようです。

一方,10個を1列に並べる方法も生まれましたが,「何個あるかぱっと見て分からない」と声があがります。確かにブロックが多すぎて,何個あるのかは見ても分かりませんね。するどい指摘です。

5個と5個で10を作る感覚は,自然に子どもたちにも備わっているようですね。この感覚を活用して,次の授業へと進んでいきます。