周りの辺の長さが72㎝の箱を作りました。見た目では,中身の大きさが同じなのか違うのかはっきりとしません。
そこで,「どうやって中身の大きさを比べますか」と尋ねます。
子どもからあがってきたのは,「水を入れる」というアイディアです。このアイディアを巡る子どもたちのやりとりです。
「紙がやぶけちゃうよ」
「それならラップをしたらいいよ」
「でもさあ,隙間から水が漏れるよ」
「紙テープで補強したらいい」
こんなやりとりをしている間に,既に箱を補強し始める子どもたちが何人も現れます。水にやる気満々のようですが・・・。
ここで子どもたちに,「水を入れてどうするの?」と尋ねます。
「ますに入れて,目盛りを読む」
「目盛りを読んだら,何mLで比べられる」
水を入れることで,箱の中身の大きさを数値化で見える化できることが分かりました。
子どもたちの思いは,どんどん水実験に傾いていきます。そこで,水を入れて実験することにしました。ところが,隙間から水がもれたり,うまく水を入れられなかったりして正確には測定ができません。
そこで,「もっと正確に調べる方法はないかな?」と尋ねます。子どもたちが声をあげます。
「プラスチックで箱を作ったら,水は漏れない」
「金属でもいいねえ」
「それはできないよ」
「砂を入れるのはどうかな」
水から砂へと箱に入れるものが変化していきました。ここで,「砂を入れてどうするの?」と尋ねます。すると,「重さで比べる」と声があがります。重さであれば,見えない箱の中身の大きさを見える化できます。
そこで,砂場に行って砂を入れて重さを測定することにしました。結果は,箱の種類によりかなりの重さの幅があることが分かりました。立方体の重さが最大になりました。従って,立方体の中身が最大と言えそうです。ところが,立方体の重さにズレが生まれます。
「261g」
「290g」
「340g」
「360g」
「375g」
100g以上のズレが生まれました。この結果を見た子どもからは,「なんで?」「正確じゃない」と声があがります。正確に調べられると考えいた砂でしたが,うまくいきませんでした。
ここで聞こえてきたのが,「ブロックを入れる」という声でした。しかし,この日はここで時間切れ。続きは明日行います!