周りの辺の長さの合計が72㎝の箱の中身の大きさ比べの続編です。水→砂と入れてみましたが,正確には測定ができませんでした。
次に考えついたのは,ブロックを入れるという考えです。ただし,入れる形に子どもたちはこだわりを持ちました。
「三角はだめだよ」
「五角形や六角形もだめだよ」
「四角を入れたらいいよ」
立方体を入れれば隙間なく調べられそうだと子どもたちは考えました。そこで,自分の立体の中に1㎤のブロックを入れてみることにしました。
この作業が始まってしばらくすると,「ブロックがたりません」と声が聞こえてきます。1人に25個のブロックを配っていますが,それではたりないようです。子どもたちは,隣の友だちと協力してブロックを入れますが,それでもたりません。
すると今度は,「計算で分かる」と声があがります。この声の意味を共有していきます。
「立方体の1段目が36個なら,高さが6㎝だから6倍する」
「1段目が50個で3段の箱なら,50×3で求められる」
すると今度は,「ブロックなくても分かるよ」と声があがります。今度はその声を共有していきます。
「もし,箱を上から見て縦が7㎝,横が3㎝だとします」
「縦にブロック7個並ぶ。それが3列あるから7×3で21個と分かる」
「3段あったら,21×3で63個と分かる」
体積の公式につながる考え方が生まれてきました。困る状況に出合ったことが,新しい計算のアイディアの表出につながったのです。