「1組・2組でじゃんけんの強さを比べよう」
このように投げかけます。隣同士で,ジャンケンを合計20回行います。勝った回数を数えます。その結果を,1組・2組で比べていきます。
20回のジャンケンが終わった後, 何回勝ったのかを聞いていきます。それを表に整理します。結果を見た子どもから,声があがります。
「線対称になっている」
「例えば,片方が8勝なら相手は12勝になるから,8勝と12勝の人数は同じになる」
「だから平均は両クラスとも同じになる」
「だったらドットプロットで比べたらいい」
そこで,ドットプロットに2組のデータを表します。その結果,8勝~12勝にデータが集中していることが見えてきました。
次に1組のデータを提示します。ドットプロットにすると,1組の最頻値が10回の6人であることが一目瞭然となりました。さらにその後,いろいろな声が生まれてきます。
「1組の最頻値が10回で6人もいるから,引き分けが多いということだ」
「2組は相子は少ないね」
「11回以上勝った人数が,2組は13人で1組は12人だから,2組が強いよ」
「でも反対に見たら,9回以下で負けた人数は,2組が13人で1組が12人だから1組が強いんじゃないかな」
なんとか2組を勝たせる視点が生まれてきました。